お隣さんは、危険人物です。5th【国見英】

危険人物。142 ページ24

国見side


ぼーっとしていたら、電話の音がなって。



出てみると、今一番聞きたくない人の声だった。


　


『…あ〜、もしもし？』



　



　



　




　




　




　




国見「…なんの用ですか……

＿＿＿＿＿及川さん」



また、ぶっきらぼうな声になってしまった。



感情はあんまり顔とか声に出さない方だと思ってたんだけど。



めちゃくちゃ出てんじゃん。



『いや、Aちゃんに聞いたんだけどさ、喧嘩してるんだっけ？』



国見「…っ！？」



なんで、そんなこと………。


話したってことか？



Aさんが、及川さんに？



また、胸がチクっと痛んだ。




国見「……だから、なんですか」



及川さんには関係ない。



そんな声を出した。



『まぁまぁそんな怒んないでよ。でさ、話っていうのは………



＿＿＿もたもたしてたらAちゃん奪うから』



国見「は…っ！？」



余裕な声でそういう及川さんは、大人っぽいっていうか………。



国見「…そんなこと……っ」



そんなことできるわけないし、させない。



そう言おうと思ったけど、その瞬間Aさんと及川さんで笑ってる時の顔が思い浮かんで。



その言葉の続きを、言えなくなってしまった。




『……ねぇ、国見ちゃん……』

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