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アリババ
「えっ！？仲間って
…わけじゃ…」
アラジンの背後から影が現れた
アリババ「アラジン！！」
アリババの叫び声に、Aは
反応する。アラジンの腹を蹴り飛ばす
同時にアラジンの体を受け止める
Aだが、一緒に数メートル
吹っ飛んでいった
A「さすがファナリス！
たとえ防壁魔法(ボルグ)でも
こんなに吹き飛ばされるとは…
アラジン怪我ない？」
Aの周囲のは魔力で覆った光の膜が
出ていた
アラジン「ありがとうAおねいさん！
僕は平気さ！アリババ君のもとへ
戻ろう！！」
倒れた体を起こし、砂埃がついている
ため手ではたく
A「そうね…」
先に立ち上がっていたアラジンの
手には石のような杖を握っていた
ピイピイとルフが騒めいている
A(アラジンはまだ
自分が“マギ”だと気付いていない…)
アラジンは周囲のルフ達を集め
その塊をモルジアナが持つ剣に
放つと、剣の刃の部分が無くなっていた
アラジンはペタペタと裸足でアリババの
元へ向かって歩き出し、Aも
二人のもとへ駆け寄る
ジャミル「お前…何かしたのか
…！！？」
______別にそこまで驚くないと
思うけど……
神杖をアリババに近づけ回復魔法をかける
A「安息香(ヨア・レーグ)」
と、唱える三日月の間にある銀色の
月が赤く光った
アリババの傷はだんだん塞がっていき
やがて傷がなかったようになる
アリババ「！！？」
アリババは目を見開き、Aの
顔を見上げる
A「傷は治っても、しばらくは
安静にしてね」
アリババ「え……あ、ありがとう
ございますっ！！」
アラジン「……僕の笛、返してよ」
ジャミル「悪いね。でも、こうでもしない
と君、その小物ばかりをひいきするだろ？」
アラジン「僕の笛、返してよ」
ジャミル「なら力ずくでも奪って
みろよ！」
Aは横目で領主を眺めていた
______アイツがアラジンの笛を奪って
いたのか…？
アラジン「返して_____」
杖を構えて深呼吸をし、アラジンの周りには
ルフ達が集まり始め、舞う
やがて杖の先から、アラジン自身を
包み込み、その光景をその場にいた
誰もが目を見開いて驚いていたが、
Aはクスクスと笑う事を
止められなかった
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作者名：ミネラル | 作成日時：2020年3月9日 16時
