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と、カカシは宥めるように口に
するが。サスケの勢いは止まる
ことなく微かな冷笑に似た
奇妙な笑みが唇の端に浮かぶ





サスケ「何なら今からアンタの一番
大事な人間を殺してやろうか!
今、アンタが言ったことがどれほど
ズレてるか、実感出来るぜ!」


カカシ「………そうしてもらってもけっこー
だがな…あいにくオレには一人もそんな奴は
いないんだよ」






サスケ「……!」



カカシから出た言葉はサスケの心を揺るがす
ものだった






カカシ「もう…みんな殺されてる」



笑っていた。カカシはそういった
しかし、その笑顔は物悲しげに微笑みに
見えた。サスケは見開く




カカシ「オレも、お前より長く生きてる
時代も悪かった。失う苦しみは嫌ってほど
知ってるよ」



サスケ「………」



サスケは何も言えなかった。その言葉は誰より
重みを知り、サスケは知らず知らずの内に
俯いていた






カカシ「ま!オレもお前もラッキーな方
じゃない…それは確かだ。でも、最悪でもない」




サスケ「!」



サスケは顔を上げると、そこには、今度こそ
間違いなく優しい微笑みを向けた





カカシ「オレにもお前にも、もう、大切な
仲間が見付かっただろ
そして何より……お前が一番大事な者が
今…目の前にいてくれるだろ」




サスケ「………」



サスケの目の奥には、どこまでも真っ直ぐで
決して諦めない少年は、太陽のように
明るいにこやかな笑顔をするナルト
桜の花ように温かくて優しい笑顔を
浮かべるサクラ




カカシ「たとえお前が孤独で苦しんでいた時
…誰よりもずっとそばにいてくれたこの子が


……お前の支えになってくれたはずだ。そして
Aも、また、お前を支えとして
必要としている」







生まれた時からずっとサスケと共に歩んできた
少女が目に浮かび、サスケの瞳には眠っている
Aが映る





カカシ「失ってるからこそ、分かる…
“千鳥”はお前に大切なものが出来た
こそ与えた力だ。その力は、仲間に向ける
ものでも、復讐に使うものでもない


何の為に使う力か、お前なら分かってる
ハズだ」





スッとワイヤーを解いていくカカシは
Aとサスケを解放する




カカシ「オレの言ってることがズレてるか
どうか、よく考えろ」




そう言い残し、カカシはその場から去った




サスケ「…………」



サスケは無言のまま腕の中に眠るAを
強く抱きしめた

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ミネラル(プロフ) - けろたさん» ありがとうございます(*゚▽゚*)しかも一気に読んでくださって疲れませんでしたか?とても嬉しいです!更新は遅いですが、頑張ります (2月11日 22時) (レス) id: b18da58daf (このIDを非表示/違反報告)
けろた(プロフ) - 最近ハマって一気に読み進めてしまいました! 毎度ながら続き楽しみに待ってます(人´∀`*)♡ (2月11日 16時) (レス) id: 600c373279 (このIDを非表示/違反報告)
ミネラル(プロフ) - 玉ねぎさん» ありがとうございます!頑張って更新していきたいと思います(⌒▽⌒) (11月28日 22時) (レス) @page2 id: b18da58daf (このIDを非表示/違反報告)
玉ねぎ - 続き楽しみにしてます!((o(´∀`)o))ワクワク (11月28日 21時) (レス) id: 8e52d3a707 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミネラル | 作成日時:2023年10月18日 14時

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