BTS management

・ ページ33

どうしよう。


テヒョンさんに抱きつかれてかれこれ3分が経過。



こんな状況世の女性からしたら羨ましくて仕方がないんだろうけど今のわたしからしたら迷惑でしかない。



そりゃ嬉しいよ？


私のこと信頼してくれてるんでしょ？



それが分かったからいいけど、流石に…ねぇ？



「テヒョンさん、今日の撮影どうしますか？」


TＨ「もうこんな顔じゃ撮影になんないよ。」


あ、まだ抱きついたままですからね？この人。



「でも、メイクでどうにかなるかもですよ？」


TＨ「もうあのこには気まずくてメイクしてもらえない。」


言い訳が子供すぎる。


「じゃあ後日にまわしますけどいいんですね？オフつぶれるかもですよ？」


TＨ「…それでいい。」


もうここまできたらこの人の意思は固い。


「はぁ。じゃあスタッフさんと話してくるんで離してください。」


TＨ「やだ。離れたくない。」


「なんでですか?!離れないと話できないんで撮影することになっちゃいますよ？」


TＨ「でも離れたくないんだもん。…こんな顔Aにも見せられないし。」


幼児退行かよ。信用されまくりだよね私。


こんなの昨日では絶対考えられなかったわ。


「別に顔なんて私気にしませんから離れてください。」


TＨ「じゃあちょっと待って。A、目つぶって耳ふさいで1分数えて。」


「え？」


TＨ「いいから早く！」


「１…２…３…」


ほんとはこんなの数えてる暇ないんだけどな。


・

「59…60…いいですか？目開けますよ？」



目の前には超笑顔のテヒョンさん。


てか泣いても顔はイケメンなままなんかい。


「じゃあスタッフさんに話してきますね？」


TＨ「もうその必要はないよ。」


「え？」


TＨ「俺が電話でいったから。」


なにをいってんのかな、この人。


こうやってわたしにまで撮影中断した罪を擦りつけようとしてるな。


でも、ほらといって差し出された携帯には


「じゃあ今回の撮影は○月○日に延期で。」


というメッセージ。


「え？ほんとに？」


TＨ「だから言ったじゃん！」


キム・テヒョン。


要注意だわ。

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