騎士Aのお姫様【Knight A】２

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ばぁうside

Aのすすり泣く声。それだけでサーっと青くなったのを感じた。
そのはずなのに、口も身体も止まらなかった。ドアを叩いた。買ってきたプリンアラモード。受け取ってくれるかなってそわそわしながら買ったのに。

俺、今何言ってるんだろ。Aに向かって何言ってるんだろ。なんで、なんで俺。


そうま「ばぁう！！もうやめろ！！」


ばぁう「なんでお前は！！俺のことわかってくれねーんだよ！！俺、ちゃんと優しくできたはずだし、殴ったりもしなかったじゃん！！俺、お前のことすごく大切に思ってたのに、なんでお前は俺のこと遠ざけるんだよ！！なんでやめるとか言うんだよ！！なんで関わらないとか言うんだよ！！」


しゆん「ばぁう、おい、戻ってこい」


ばぁう「そうだ、俺、ちゃんとAのこと大切に思ってた。Aは俺のこと大切じゃねーの？Aは俺のことどう思ってんだよ。もう、関わらないとか言うくらいなら、もう、嫌いって顔も見たくないってちゃんと言えよ！！」


俺、なんて言ってた。俺、Aのこと怖がらせてる。


ばぁう「あ、ごめ…。これ、置いて帰る、から、もう、捨てて」


ガチャッと音がした。目線を上げたらたった一週間、長かった一週間、会えなかったA。
充血した瞳、やせたというかやつれた身体。Aは、俺が持ってきたプリンアラモードの入った箱を手に取った。


あ「ばぁうくん、私、みんなのこと好きだよ。ばぁうくんのことも好きだよ」


ばぁう「っ…」


あ「ばぁうくん、私が気に入ってたの覚えてくれてたんだ。ありがと」


ゆきむら「A、お前震えてる。ドア叩かれるの怖かったな」


あ「びっくり、しただけ。ちゃんと食べるよ。捨てないよ。ばぁうくん、」


勢いでAを抱きしめた。受け取ってもらえたプリンアラモード。
ちゃんと俺に向かって話してくれた。俺のこと好きって言ってくれた。


ばぁう「お前、優しすぎんだよ…(笑)」


あ「ばぁうくんもだよ」


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ノリだけで書いたばぁうくんside
力尽きました。絶対この子感情のままに動くよなって思ったんだ。

更新遅すぎてごめんなさい！！

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