ビッチになれない愛されGirl【2j3j】 (ページ10)

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海妹四葉side

ラナキュラの3人で本社で会議があって会議後にどこか遊びに行こうかなんて話してた時、後ろで誰かにつけられてる気がした。

振り向くと一瞬見えたお団子。本社でつけられるとかスタッフかライバーだから全然怖くないんだけどね。

その影に近づいて声をかける。

四葉｢Aちゃん、どうしたの｣

あ｢バレてる！？いや、あのね、3人にね、声掛けたかったけどね、タイミング逃しちゃって｣

寧｢声掛けてよ〜、てかデビューおめでとうだよほんと！！｣

あ｢ありがとう！！｣

むゆ｢Aも来る？私たちね会議終わったから遊びに行こうと思っててさ｣

あ｢行く！！｣

四葉｢あ、ろふまおさんたちだ。挨拶しよ！こんにちは〜！！｣

甲斐田｢あ、ラナキュラの皆にAちゃん、こんにちは｣

ろふまおさんたちは甲斐田先輩のスマホを見ていた。その画面に流れていたのはビビカラの動画。

顔から血の気が引いた気分だった。咄嗟に甲斐田先輩のスマホをとって電源を切る。後ろでむゆがAちゃんの目を隠し寧はAちゃんの耳を押さえている、ナイス。

四葉｢はっ、は………はぁ｣

A｢？？？｣

甲斐田｢え、え、？？｣

四葉｢あ、すみません、甲斐田先輩、スマホ、返します｣

むゆ｢Aちゃん早く行こ〜、私ねぇ、原宿行きたい！！｣

あ｢はらじゅく！！1回行ってみたかった！！｣

寧｢行こいこ！！｣

甲斐田先輩にグッとスマホを押し付けるように渡して、ぽかんとした顔で私を見つめるろふまおさんに失礼だとわかっていても言葉が荒ぶる。Aちゃんは2人が先に連れ出してる大丈夫。

四葉｢なんで、なんでビビカラの動画見てるんですか｣

甲斐田｢え、あ、｣

剣持｢ネットの記事でAちゃんの前世がノエって言われてるの見て久々に見てたんです｣

四葉｢じゃあ言います、本社でビビカラの動画流さないでください、見ないでください、絶対に、次見たら殴ります｣

剣持｢何か知ってますねあなたたち｣

四葉｢Aちゃんにこれ以上入ってこないで！！｣

加賀美｢お、落ち着いてください、海妹さん｣

四葉｢なんにも知らないくせに、Aちゃんについて調べるな！！Aちゃんに前世の話するな、思い出させようとするな！！｣

不破｢うん、ごめん、謝るから、ほら、深呼吸して｣

四葉｢Aちゃんの気持ち、知らないくせに、ズカズカ入り込むな！！Aちゃんが、……｣

スマホの通知が鳴って我に返る、原宿、行かなきゃ。先輩たちを置いて私は本社を後にした。