ハイスペ男子に構われてます【skng】【srp】 (ページ2)

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メイク skng夢主side ページ2

私の友達である四季凪がメイクの愚痴をこぼしていた。メイクの愚痴、彼はメイク男子である。メイク男子という次元では無いメイク男子である。

一方私はメイクをすると尋常じゃなく濃くなるのでメイクをして大学へ行くと速攻で四季凪に落とされる。最近は必死にぼかしてくれるようになったので成長してると信じたい。

『とかいうことを考えてたんだよ四季凪さん』

四季凪｢急に喋らないで貰えます？あぁ、なんでノーズシャドウこんなに入れるかなぁ…｣

『頑張ってんだよ俺』

四季凪｢ちょいちょい一人称俺になるのやめません？｣

『すまんな癖で』

四季凪｢ノーズシャドウ落としますね。無理ですこれは｣

『頑張ったのに…』

四季凪｢はいはい、頑張ってるのは分かってますから。弥生さん、舞台メイクしかされたことなかったですもんね｣

『そうなんだよ…』←元演劇部

四季凪｢一緒に頑張りましょ。私が教えられる範囲でいいなら教えてあげますから｣

『ありがとうな四季凪…ほんまお前は優しいな、俺の姉か？いや母か？』

四季凪｢男ですらねえ。彼氏とかじゃダメです？｣

『いやいやいや、俺が四季凪と付き合うとかさすがに大学内でハブられるわマジで』

四季凪｢今更感ありません？現時点でハブられてないならOKでしょう、むしろ私の方が男性から羨む目を向けられてますが｣

『お、おう…』

四季凪｢はい出来ましたよ。まあ大丈夫ですよ、あなたはメイクしてもしなくても綺麗ですから｣

『良い奴だなお前！！』

鏡を見るとあんなに濃かったメイクがなんか綺麗になっている。さすが四季凪ママだ。四季凪が｢さすがにその顔でそのメイクは許せん！｣とかなんとか言ってきたのが出会いだっけ。急にメイク落としシート片手に近寄ってきた美形男子。当時恐怖だった。しかもうちの友達にまとわりついている某セラフの友人というのだから警戒心MAXだったよ。

今となれば別に顔をベタベタ触られようが気にしない関係になりましたけどね。めっちゃ仲良しだし。

四季凪｢ほんと、警戒心死んでますよね…。普通顔触られたりするの嫌がるでしょ｣

『いや最初の方は怖すぎて抵抗しなかっただけだが？』

四季凪｢ならいいんですけど。警戒心あったんなら安心です｣

『なんでやねん』

四季凪｢弥生さんのことが好きだからですよ｣

『あざす』

四季凪｢その3文字で終わらせるのかお前は！｣

『あざます』

四季凪｢その増えた1文字に価値は無いぞ｣