騎士の国のお姫様【Knight A】

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メイドさんの一人が、ミサを呼んでくれてミサが私のことを抱きしめてくれた。
この光景を私は騎士の国の王女になる人物として見ておかないといけないのに恐怖と吐き気で私は見ることができなかった。


ミサ「A様、大丈夫ですよ。落ち着きましょう。」


あ「はぁっ、はぁっ…うぇっ、ミサ、ミサ…。」


ミサ「A様、呼吸を整えましょう。」


そあら「Aちゃん、大丈夫…じゃないね。」


なぴ「なぴがお人形さん出すね。癒しの効果があるから楽になると思うよ。」


あ「あり、がと。」


メイド「A様、辛いなら城内にお戻りになってもいいんですよ。」


あ「ううん、ここにいる。」


メイド「そうでございますか。A様はとてもお優しいですね。」


ミサ「当然です！！A様は私の天使ですから！！」


みんなの優しさに触れて、少し気分が良くなったので、顔を上げた。
目に映ったのは、赤。倒れた兵士さん。怯えている父上、母上、姉上。姉上は逃げ出そうとしているくらいだ。
そして少し息を荒げ返り血を浴びていながらも笑いながら剣を振るうKnightAのみんな。そして見たこともない技を使うぷりだむの三人と、戦ってるうさぎの人形さん。


あ「うさぎさん…？うさぎさんが！！」


なぴ「大丈夫。あの子はね、とっても強いんだよ！！」


そあら「僕は拳銃持ってるから安心していいよ〜。みんなのことフォロー出来るからね。」


ミサ「本当に強いんですね。」


KnightAのみんなもぷりだむの三人も、うさぎの人形さんも、騎士の国の騎士さんたちも、無傷だ。
かすり傷さえもつけられず、防具をつけた兵士さんが倒れていく。

逆に騎士の国側のみんなは防具はつけていない。動きやすさが重視されたような服装。

本当に信じられないような光景だ。



ばぁう「Aちゃん、終わったよ。」


あ「う、ん。」


ミサ「ありえない、この人数差で傷ひとつないなんて…。」

微笑むばぁうさんの後ろには呆然と立っている父上、母上、姉上。
そしてピクリとも動かない、兵士さんたちがただ一面に転がっていた。

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