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私のグラスにある氷がカランとなった。
柳田「俺なら、Aさんのこと幸せにする自信あります」
「え…」
柳田の一言に思わずビックリしてしまった。
柳田「あ、いや、あの…」
なんで言った本人がビックリしてるの。
「…柳田、ありがと。でもその自信は本当に好きな人が出来たときのために…ね?」
柳田「……はい、」
「さ、どんどん飲もう。すみませーん!梅酒ひとつー!」
『幸せにする自信がある』
私はその言葉だけで十分だ。
(でも、もしそれがからかいとかじゃなくて本気だったら…?)
そこまで考えたけどやっぱりやめた。
沙織聞いたよ、連絡来てるんだって?
A情報が早いようで
沙織からの連絡。
元カレのことに何度も相談にのってもらっていた。
結婚もそろそろということも話していたのに申し訳ない。
柳田「Aさん焼き鳥食べます?」
「食べる」
"これが最後のお願い。Aの都合のいいときでいい、もう一回だけ話したい"
(なにが最後のお願いよ…そんなこと今まで何度もいってきたじゃない)
柳田「Aさん?」
「なんでもない」
いろいろ考えている間に頼んでいた梅酒と焼き鳥が来ていた。
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作者名:Lal | 作成日時:2020年4月28日 12時