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幹部 ページ5

あの日から朝の手合せ以外で中也さんと話すことが少なくなった。


と云うより、太宰さんが私を離さなくなった。どれだけ小さく弱い組織を潰す時も、どれだけ簡単な任務の時も必ず敵を見下ろす太宰さんの隣には私が居た。


それに連れて段々と手合せを行う事自体が少なくなってきた。まぁ、実力がついてきたのもあるけど。


別に太宰さんと一緒に居るのが厭な訳ではないが、私だって中也さんに話したい事や聞きたいことだってある。


そんな些細な会話をする事さえ太宰さんは厭がるのだ。


此れから如何しようかと考え乍ら、マフィアの長い廊下を歩いている時後ろから声を掛けられた。


「おい、A」


此の久し振りに聞いた気がする声。中也さんだ。


「あ、中也さん」


振り返ると何処か神妙な顔つきの中也さんが立っていた。


「来い。手前に会わせる人物が居る。」


「え?」




──────────



──



「愛いのう!愛いのう!矢張り、Aには和服が似合うのう!」


「え、いや、あの、どう云う状況ですか、此れ。」


「すまねェな、A。姐さんが如何しても手前ェに会いたいって云っててよ。」


周りの空気に流される儘に、目の前のとても綺麗な女性の着せ替え人形と私は化していた。


私は、可愛い服は好きだし、其れを着ている人を見るのも好きだ。


でも自分が着るとなると状況は変わってくる。


「えっと、もう脱いで良いですか?」


私が少しおどおどし乍ら、女の人の整えられた眉毛が下がった。


「Aは、(わっち)の選んだ服を着るのは厭かえ?」

「え、厭とは云ってないんですけど........。と云うか、貴女誰ですか?」


すると、女の人は少し驚いた顔をした。

「のう、中也。若しかしてAに私の名前を云ってないのかえ?」


今迄、部屋の隅で無表情で様子を見ていた中也さんの顔がしまったと云うような顔をした。


「すみません、姐さん。忘れていました。」


此処に来る迄、お互い何か話し掛けたくても話し掛けれない感じの雰囲気だったから中也さんが私に云い忘れてたのも分かる。


ちなみに私は如何やって此処へ来たのか記憶が曖昧だ。


「すまんのうA。改めて自己紹介させてもらうが、私はポートマフィア五大幹部の一人尾崎紅葉じゃ。」

「最近ポートマフィア加入した菊池Aです。宜しくお願いします、尾崎幹部。」

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安蒜 佑(プロフ) - 滅茶苦茶面白くて、一気読みしてしまいました!私もこんな風に上手く書けるようになりたい・・・続きも楽しみにしてます! (2020年7月30日 11時) (レス) id: 789e459cc4 (このIDを非表示/違反報告)
wakame(プロフ) - ミレーさん» こちらこそいつもコメントありがとうございます!!もう新しい年になりましたがこれからも頑張ります!!もっといっぱい更新したい)))) (2020年1月24日 23時) (レス) id: 8e6078eb4d (このIDを非表示/違反報告)
ミレー - wakameさん» お返事ありがとうございます(〃ω〃) 中也様女の子に優しくしないと、嫌われちゃいますよ(*TーT)b 今年も後少しですね、来年も頑張って下さい(●^o^●) (2019年12月26日 18時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)
wakame(プロフ) - ミレーさん» あれは絶対痛いですよね.......。主人公ちゃんの今後の態度によりますね(´-ι_-`) (2019年12月25日 1時) (レス) id: 8e6078eb4d (このIDを非表示/違反報告)
ミレー - 中也様に頭を拳骨されました(*TーT)b もう少し優しくして下さい(〃ω〃) (2019年12月23日 20時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:wakame | 作成日時:2019年5月29日 18時

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