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「嫌だって、え…」
『今、今聞いて…
私も、侑のこと好きだから…』
抱きしめてる侑の体をぎゅっと力強く締めてしまう。
「両思いって…ことでええの?」
『多分…』
無言の空気。
何を話せばいいのか分からない、困った…と思ってたら、急に大きなため息が
「良かった…俺Aに嫌われとると思ってから…徐々に惚れさせてやろうって思ってた…」
侑とは思わない細々しい声が聞こえたと思ったら、抱きしめられていた体が急に離れて、
みえたのは、真っ直ぐな侑の目。
「改めて言うけど、
俺と付き合うてください」
『こちらこそお願いします』
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手を繋ぎながら、みんなの元へ戻る。
一応、置いていった荷物が不安でさっきの場所に戻ったけど、無かったから治たちが持ってってくれたんだろう。
「遅かったな。」
「すみません…」
『すみません…』
仁王立ちでたってる北さんに
侑と2人で謝る
「まあええわ。
やっと付き合ったみたいやしな」
少し笑いながら、私たちの方を見てくる
「はー!やっと付き合ったんか!!」
「長かった」
「ツム珍しくうじうじしててキモかったわ」
「なんやとサム!?」
みんな次々と感想を述べてくるのに、少し困ったけど、
そんな姿に笑ってしまったり
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時は過ぎ、
春高。
準優勝高の私たちは、1試合目からということはない
優勝候補だからといって、気を抜かしていられず、みんな気合を入れる
烏野高校__あの白鳥沢を破ったところ。
未知だけど、今は勝つことしか考えない。
ピーという笛の音と共に始まった試合。
これも去年と同じように白熱した。
どちらが勝ってもおかしくない
そんな状況で
私たちは負けた__
みんな涙が止まらなかった。3年生を優勝させれなかった事。
だけど
侑だけは、
「来年勝つ。」
そして回ってまた1年。
また烏野と当たった。
心強かった3年生が引退して不安だったが、攻防をし続け
結果としては、烏野に勝ち、春高優勝。
「ん、約束。」
メダルを手にした侑が私の首にかけてきた
『ほんとに…おめでとう』
「Aありがとな」
『うん?』
その時どういう事かは理解できなかったけど、侑の足に巻かれていたミサンガは
その日以降見ることはなくなった_
完
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白瀬(プロフ) - shinox2さん» コメントありがとうございます!!本当ですか…!最近自分でちゃんと読み返したら、意味がわからなすぎて、これは駄目だ…と思ったので書き直させてもらいました…。完結は必ずするので、気長に待っててください。 (2020年6月12日 21時) (レス) id: 29052aa6a9 (このIDを非表示/違反報告)
shinox2(プロフ) - ありがとうございます。読み手としてはあまり違和感無く読めてましたよ?今後の展開楽しみにしています(^^) (2020年6月11日 2時) (レス) id: 947326f28f (このIDを非表示/違反報告)
白瀬(プロフ) - shinox2さん» コメントありがとうございます!!従兄弟とは思ってなかったですよね…!!佐久早の唯一の友達とかかと、思ってたらまさかの従兄弟!! (2020年5月27日 11時) (レス) id: 29052aa6a9 (このIDを非表示/違反報告)
shinox2(プロフ) - そう!従兄弟!!びっくりして従兄弟なの!?と叫びましたね。 (2020年5月27日 0時) (レス) id: 947326f28f (このIDを非表示/違反報告)
白瀬(プロフ) - ゆずこしょうさん» コメントありがとうございます!!多分私と同じ事務所の人達かなー、と思いますが、一応名前は伏せておきますね。本当に腹立ちますよね。自分が好きなものに対して馬鹿にされると特に。本人は気にしていないのかもしれないけど、言われた身になれとつくづく私は思います… (2020年5月19日 18時) (レス) id: 29052aa6a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白瀬 | 作成日時:2020年5月10日 22時