モブとスナは釣り合わん

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「そっか

俺も」




『っ…!!!意地悪にも程があるんじゃないの…!?』



「それが俺でしょ?
意地悪なの嫌い?」





自分の長所を分かってるくせに、わざとそれを利用して、色気ダダ漏れの声で言ってくる



ほんとにタチ悪い



タチ倫太郎って名前にすることを薦める






『でも、私、モブ女だよ。

さっきあの子たちが言ってた通りだと思う
角名とは釣り合わ…』






"釣り合わない"




そう言おうとしたけど、最後まで言えなかった



何故かって?






角名に唇を奪われてたから







『え、は…
い、今キ…スした…』




軽いパニック、いや、重症レベルのパニックを起こしてるのに、



角名は呆れたようにこちらを見てくる







「あのさー…モブとかそういうので、俺好きな子作ってないからね


それに、Aがモブかどうかは俺が決める。」





『っ〜…!!

だからってキスしなくてもいいじゃん…っ!!』





「あれ?初めてだった?」






また、意地悪そうに目を合わせてくる



図星すぎて何も言えない





『初めてで悪い!!?』





さっきから私大声しか出てない気もするけど、気にしないで






「いーや?逆に初めてが俺で良かった」




『ほんと…馬鹿』






前の私だったら、

モテる男はそういうこと簡単に言えんだなーぐらいにしか、思ってなかったんだろうけど




今は違う







「かお、真っ赤」




『っるさい…』




普通に照れる


だって、免疫なんですもん

仕方ない






「モブとスナでも釣り合うよ」



『はい?』




何を急に言い出すんだこの男





「俺がAに告ったとき、

釣り合わないって言われたから。

それの訂正」




『なんだそりゃ…』






モブとスナは釣り合わん?





いいえ、互いに想い合っていれば、



充分釣り合います

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