モブとスナは釣り合わん

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「返事もろくにできんのか、なあ」



あー…怖いよ、怖いよ



さっき女子から殴られてた時よりも、角名と侑がガチギレしてる時の方がめちゃくちゃ怖い




心臓がヒュッてする





「ご、ごめんなさい…」



私と同じく、半泣き…


いや普通に泣いてる女子ーズ




「は?謝るの俺やないから

それに、こんな怪我させておいて謝って済むと思うなよ?」




にっこり笑いながら言ってる言葉は、

顔とは真逆





『いや、もういいよ侑。』


「は?なんで」


『なんでって…そりゃうわっ!!』



こいつらと喋っても、意味は無いからと


言おうとしたら、急に浮く体





「A怪我してるから、ここで無駄話してる暇はないでしょ

この子達任せたから、侑」



『は?ちょ、え!?』




皆さんのご察しの通り、宙に浮かせた元凶は角名





流石にこんな事されたら、異性免疫ついてない私からしたら、死ぬほど辛い






『ねえ!!降ろしてよ!!歩けるって』




「バタバタ動かないでよ。

こんな所で落としたら怪我悪化するんじゃない?」





『〜〜っ…!!』





もっともの話でございます


だけど、こんなに恥をかくぐらいなら、落とされた方がマシ




『いいよ!!いいから、落としてもいいから!!』




まだチラついてる生徒からの視線が本当に辛いんだって兄貴…





「いや、駄目でしょ」




『はぁぁ!?』




角名が私を離す気がないのは
よーく分かったよ






「静かになった」



『もう無駄だから黙っておくことにした…』



もうどうにでもなれ…!!



半分やけくそになりながら1秒でも早く保健室に着くことを願う







*






「先生いないみたいだね」



『もうそれはどうでもいいから

早く降ろして』



「はいはい」




大事な物を扱うかの様に
そっと、ベットの上へと私をを降ろしてくれる




降ろされる時ふと思ったけど





『(私達って、喧嘩してる筈じゃ…)』




そう思うと、勝手に気まずいな…と思ってしまう





角名は気にしている感じじゃなさそうで、消毒液やらを探してるみたい





「あったよ、…って何してんの」


『色々とあったの』




気まずいからベットの布団を被ってると、角名の呆れた声が聞こえた





「怪我してんのに」



『気まずいから…』



「は?何が」




もしかして、こいつ喧嘩してるとご存知ではない…?




『え、いや、だって私角名にブチ切れたし…』




申し訳なくボソボソと言ったら、何故か




「ふっ…」

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