拾陸話 ページ17
side A
警戒しながら入った屋敷の中は、暗くて少し埃っぽかった。
腰に差した刀に手をかけ、すぐさま抜刀できる状態にして奥へと進む。
……たくさんの鬼の気配を感じる。おそらくこの屋敷の主であるいちばん大きいのと、その他の奴ら。
どちらも大して強くはないが、数が多いので少し厄介だ。
これ以上犠牲者を増やしたくないので、あの二人の兄を探しながら鬼を狩ることにした。
「……!」
背後に鬼の気配が現れた。
即座に振り向いて刀を構える。
「お前……まさかとは思ったが、鬼狂わせだろ?」
長い舌で自らの唇を舐め回し、にやにやと笑いながら近づいてくる。
「こりゃ幸運だな、あの方に引き渡せば俺も十二鬼月に……!! 弱そうだからすぐ捕まえられるなあ」
なぜ、鬼というものはこんなに気持ちが悪いのだろうか。
別に外見のことを言っているのではない。中身の問題だ。
自分の利益しか考えず、歪みきった価値観で他人を判断する(そこには俺が鬼狂わせだという事実も含まれているのかもしれないが)。
こいつらが昔本当に人間だったのかが疑わしい。
刀を握り直し、襲いかかってきた鬼の首を落とした。
あれだけ啖呵を切ってきたのにこの程度か、と灰と化していく鬼を眺めながらぼんやり思う。
完全に消えたのを確認し、納刀してからまた足を進めた。
.
鬼を狩りながら、見つけた部屋の襖を次々と開けていく。
そして、俺の勘定によれば六つ目の部屋の襖に手をかけたとき。
「うわっ……!?」
中から何かが飛び出してきて、勢いよく衝突した。
相手がそのまま俺に馬乗りになったので、改めてその顔を見上げてみる。
「……なんだお前、鬼か?」
日輪刀を持った猪頭だった。
・・・・・
うーん…短い上に文が微妙ですね。また書き直します。
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watanuki - 更新、自分のペースで頑張ってください!笑私も作者をしていたことがあったので作者さんの気持ちは痛いほどわかります..(違うかったら恥ずかしい)後進遅かろうが早かろうが私はこのお話が好きなのでずっと待ちますよ!応援してます! (2020年2月26日 7時) (レス) id: 75a3120b9c (このIDを非表示/違反報告)
三日月 - 続きまだ? (2020年2月23日 5時) (レス) id: 4d4917b86c (このIDを非表示/違反報告)
ひろと(プロフ) - 雨鷽さん» 返信遅れてすみません、コメントありがとうございます!!そう言っていただけて光栄です…!頑張りますのでよろしくお願いします!! (2019年10月13日 9時) (レス) id: b46ce5af38 (このIDを非表示/違反報告)
雨鷽 - この小説、めっちゃ好きです!!頑張ってください! (2019年9月11日 21時) (レス) id: 7a91fc9f4d (このIDを非表示/違反報告)
ひろと(プロフ) - 犬田さん» コメントありがとうございます!!こういう設定大好物なもので、衝動に駆られて後先考えず書いてしまいました…へへっ(( 応援ありがとうございます(〃ω〃) (2019年8月27日 20時) (レス) id: b46ce5af38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひろと | 作成日時:2019年7月21日 20時