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「うわぁ、よく見たらいつも死んだ顔で働いてるオネーサンじゃん」

「おい喧嘩なら買うぞ????」

「うそうそうそうそ!!」


怖ぇ、と言いながら冷や汗をかく彼はどうやらこっちが素らしい。使い分けも大変だなぁ、降谷さんみたい。
もう行けねぇなぁ、とぽつりこぼす彼が、困ったように目を伏せる。


「……別に誰にも言わないからきていいよ」

「それ言うやつの常套句じゃねぇの〜?」

「私もう警視庁に呼ばれるの嫌だからさ…………巻き込まれたくない…………」

「アッそんなに行ってんの????」



ええまあ今月だけで4回行きましたけど何か。ええ。まだ月半ばですけれどもね。

よほど私の表情が面白かったのか、ケラケラと彼が笑う。
その中で、遠くから小さく聞き慣れた(聞き慣れたくもないが)サイレンの音がした。……いやこれかなりまずいのでは?????まずいのは私な!?!?


「おっと……んじゃ、そろそろお別れのようです」

「できればもう会いたくない」


キッド!!と、コナンくんの声すら聞こえる。終わったマジで。私が。
キュイ、とコナンくんがいつも乗り回してるスケボーの音が聞こえて、目の前の彼が1歩私に近付いた。耳元に彼の声が這ってくる。


「じゃあな、Aサン」

「……エッ」

「学生証取りやすいとこに入れんのやめとけよ〜」

「っ1発殴らせろマジで!!!!」


ぼふん、と煙が巻いたかと思えば目の前の彼は一瞬にして居なくなってしまった。
その代わりに音がした方からコナンくんが走ってやって来て、私と目が会った瞬間にただでさえ大きい瞳をこぼれ落ちそうなくらいに見開いた。


「A姉ちゃんキッド……って、それ!」

「……どれ??」

「そのネックレスどうしたの?!」

「んえ、……っあんにゃろ!!!!」


いつの間にやら胸元に輝いているネックレスに、コナンくんが今月何度目か、呆れたようにため息をこぼした。

ポアロ店員と不運体質。→←女子高生と怪盗さん。



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成田(プロフ) - すずしろ。さん» わ~~😭まさかまさかの…!とても嬉しいですありがとうございます🥹💖 お互い夢ライフ全力で楽しみましょ~~😭🫶 (4月16日 11時) (レス) id: 8229e13cb1 (このIDを非表示/違反報告)
すずしろ。(プロフ) - 成田さん» ひゃ〜〜〜!?😭絶賛楽しみに拝読させて頂いている作品の作者様からのコメントでひっくり返っております……ありがとうございます……!😭🤍 (4月16日 10時) (レス) id: 77b5208614 (このIDを非表示/違反報告)
成田(プロフ) - テンポのいいお話とセリフの選び方があんまりにも好きです🥲💘 これからの展開とても楽しみにしております😭🫶 (4月15日 23時) (レス) @page4 id: 8229e13cb1 (このIDを非表示/違反報告)
すずしろ。(プロフ) - はるさん» 嬉しいです〜!;;ありがとうございます! (4月15日 12時) (レス) id: 752eb94bce (このIDを非表示/違反報告)
はる - やば、めっちゃ最高…!!ゆっくりでいいので更新待ってます‼ (4月15日 8時) (レス) @page4 id: 41084e4d77 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:すずしろ。 | 作成日時:2024年4月13日 23時

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