女子高生と怪盗さん。 ページ5
*
「うげ、もう9時じゃん……」
コツコツ、と自分の足音が路地に響く。くっそシフトは8時迄だったはずなのに…………。
すっかりと暗くなってしまった米花町は、路地の辺りを通っているのもあるだろうがなんだか少し不気味に感じる。こういうとこ通るから良くないのかな。
……いや、フラグになるからやめとこ。
早く帰って寝たいなぁ、と、ひとつ伸びをして腕時計から目を離した瞬間
「……っうお」
「……ひえ……」
目の前に白い物体が、落ちてきた。落ちてきたってか降りてきた。一瞬目が合ったような気がする瞳と、ぶわ、と風に靡く真っ白なコスチューム的ななにか。
…………フラグ回収すな！！！！
「……お嬢さん、こんな所をお1人で歩いていては危険ですよ」
にこやかに微笑んだその人は、手馴れたようにするりと私の手を取って少し下から私の顔を覗き込んだ。モノクル越しに青みがかった瞳が私を見つめる。……アッこの人知ってる！！！！あれだ！！！！コナンくんが血眼で追いかけてる人だ！！！！
「なんか、なんとかキッズみたいな名前の人」
「キッドな、キッド」
「それだ！！」
惜しい。1文字。
拍子抜けしたように体勢を少し崩して苦笑いをうかべる目の前の彼の手もとには、キラキラと反射する大ぶりのネックレスがひとつ。調子狂うなぁ、と呟いた彼は少しだけズレた帽子を直して私の手をおろした。ちなみに手袋越しで体温もクソも無いためトキメキだけは一切なかったのが残念である。
「オネーサン、名前は？」
「個人情報なんでちょっと」
「何にも使わねぇよ別に！！」
ピクリ、と彼の頬が引き攣るのが見える。
すみませんね不運体質なもんで。名前なんて明かしたらどこでどう使われるか分かったもんじゃないんで。
どうにもやりにくそうに彼が私から目を逸らすのが少し面白い。
……というか、その顔どっかで見たことある気がするんだよなあ……。
「…………あ！！」
「うお、次は何！？」
「バ先によく来る男の子だ！！」
「………………ゲッ」
「……いやそこは嘘でも知らないフリするべきでしょ」
口に出した私も悪いけど一応泥棒じゃないんかい。
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成田(プロフ) - すずしろ。さん» わ~~😭まさかまさかの…！とても嬉しいですありがとうございます🥹💖 お互い夢ライフ全力で楽しみましょ~~😭🫶 (4月16日 11時) (
レス) id: 8229e13cb1 (このIDを非表示/違反報告)
すずしろ。(プロフ) - 成田さん» ひゃ〜〜〜！？😭絶賛楽しみに拝読させて頂いている作品の作者様からのコメントでひっくり返っております……ありがとうございます……！😭🤍 (4月16日 10時) (レス) id: 77b5208614 (このIDを非表示/違反報告)
成田(プロフ) - テンポのいいお話とセリフの選び方があんまりにも好きです🥲💘 これからの展開とても楽しみにしております😭🫶 (4月15日 23時) (レス) @page4 id: 8229e13cb1 (このIDを非表示/違反報告)
すずしろ。(プロフ) - はるさん» 嬉しいです〜！；；ありがとうございます！ (4月15日 12時) (レス) id: 752eb94bce (このIDを非表示/違反報告)
はる - やば、めっちゃ最高…!!ゆっくりでいいので更新待ってます‼ (4月15日 8時) (レス) @page4 id: 41084e4d77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すずしろ。 | 作成日時：2024年4月13日 23時
