好き嫌い撲滅委員会 ページ25
それはある日の昼のこと
食堂内でそれは起こった
『ルフィ…これいる？』
「いいのか!!?」
『うん、いいよ』
Aは隣に座るルフィの皿へと自分の皿の中のものを移そうとして……その手は後から現れた手によって止められた
「何してるんだ?A嬢?」
『うっ……あ…あの…お腹いっぱいだからルフィにあげようかなって』
そう言った瞬間にグゥっとタイミング悪くAの腹が鳴る
「ほぉ…お腹いっぱいか……」
『………ごめんなさい』
食堂内が一気に静かになり、嫌でも皆を視線をAは感じた
「あんた…嫌いなもの増えてない?」
『ナミ〜、余計なこと言わないでよ!!』
「そんな泣きそうな目をしてもダメよ。栄養のことも考えなさい」
キッと睨まれAは押し黙る
「分からねぇように入れたんだがなぁ……A嬢の舌には適わねぇなぁ」
『分かるもん……嫌いだもの』
「今回ばかりは甘やかされねぇな…」
『そんなァ……』
「A、観念しなさい」
そしてその日、Aの好き嫌い撲滅委員会なるものが発足したのであった
ーーーーー
「おい、生きてるかA?」
『私の魂は消えそうよ、ウソップ』
「こりゃ重症だなぁ」
釣竿を垂らしながらAはため息をついた
あれから一週間ずっと食事はAの嫌いなものばかり
維持になってAも一口だけ食べて残すということが続いていた
『こんな日が来るかもってベットの下に非常食入れてて良かった』
「用意周到すぎるだろ」
釣りを初めて一時間、ルフィ、A、チョッパー、ウソップの竿には1匹の魚も食いついていない
「Aはなんで好き嫌いが多いんだ？」
『そう聞かれても困るわ、チョッパー……記憶をなくす前から好き嫌いは多かったかも……と言うよりしたが合わないのよ』
「確か肉も嫌いだったよな」
Aの隣で、もったいねぇとルフィは顔をしかめた
『料理によるわよ。焼肉とかは嫌いだし、脂が多すぎるのもダメなだけ。元から味付けして焼いてるやつとかシチューとかのお肉は好きよ？』
「Aはあれだ、好き嫌いと言うよりこだわりが強いんだよ」
ウソップの言葉にAは考えた
確かに食材そのものが嫌いなものは少ない
ただ調理の仕方、味付けによっては食べれないのだ
『今日のご飯やだなぁ……』
「もう諦めろよ」
『諦めれたら困ってないわよ』
徐々に徐々にAの心は重くなっていくのであった
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ノア(プロフ) - 歌和月さん» ありがとうございます！ (2018年1月21日 21時) (
レス) id: 3d46bfde5a (このIDを非表示/違反報告)
歌和月(プロフ) - ほうじ茶さん» 時間がかかってしまいすいません。一人何個までと制限はないのでまた何かありましたらお願いします (2018年1月21日 20時) (レス) id: 89164110a3 (このIDを非表示/違反報告)
歌和月(プロフ) - ノアさん» 了解です！時間はかかりますが精一杯書かせてもらいます (2018年1月21日 20時) (レス) id: 89164110a3 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - いつも読まさせて頂いてます！本編でのルフィ、サンジ、ゾロが夢主に対して怒った所がすごく良かったです！もう1回ぐらい見たいです！お願いします！ (2018年1月16日 8時) (レス) id: 3d46bfde5a (このIDを非表示/違反報告)
ほうじ茶(プロフ) - リクエストやっていただいてありごとうございます！期待どうりの内容でとても楽しく読ませていただきました！ (2018年1月3日 16時) (レス) id: d5dae34659 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：歌和月 | 作成日時：2017年6月14日 23時
