記録士誘拐事件3 ページ16
「あんた…旅の者かい?」
「ええ、そうだけど」
風通しのいい丘で、サンジやロビンと買い物の疲れを癒していたナミは突然近づいてきた老婆に頷いた
「なら、早くこの島を出ることだね」
「それは困るわ。まだ買ってないものが多いんだから」
「悪いことは言わないさ。買い物をすませてちゃっちゃか出ていきな」
食い下がる老婆にナミは顔をしかめた
「ちょっと待って、おばぁさん。私たちに出ていってもらいたい理由は何かしら?この島の住人は怯えたような目をしてたけどそれに関係があるの?」
ロビンの言葉に、次は老婆が顔をしかめる番であった
「分かったよ…話してやるからすぐに出ていってくれ。時に、お前たちのもとに"少女"はおるか？」
ーーーーー
水中の中、Aは息が続く限り泳ぐ
小魚たちがAの周りを取り囲み、藻がゆらゆらと水底でゆらめく
『っふ』
勢いよく水面から顔を出した
『気持ちいい…』
どこまでも見えるほど透き通った水
思ったよりも深く、深さは10ｍ以上もあった
Aは岸へと近づいた
水浴びをしていた動物たちはもうおらず、A一人の空間が広がっていた
『で、いつまでそこにいるつもりなの?』
ガサリと草が揺れ、木の裏から一人の男が出てくる
年は30代後半といったところか、貴族のような男であった
「これはこれは失礼を、レディ。女神のような者がいると……ついつい見惚れてしまいまして」
『そう。あなた…誰?』
「おや、名乗り忘れておりましたな。わたくし、この島の領主であるミカイルと申します。お名前を聞いても？」
『私?私はAよ』
ニコニコと胡散臭い笑みのまま、男は良き名ですねとつぶやく
「もしよろしければ、我が屋敷でお茶でもしていきませんか?冷えた体に良いお茶をご用意致しますよ」
『悪いけど、知らない人について行くなって言われてるの』
「おや、それは残念」
『ごめんね。あと、そこどいてくれる?着替えたいの』
ミカイルの後には神殿がある
そこに服を置いていた
そもそも、今は禊用の衣服
薄い布を羽織ったような感じだ
早く着替えてしまいたい
「あぁ、とても残念だ」
『ごめんね。………っ!!?』
Aがミカイルの横を通り過ぎる瞬間、Aの目の前に火花が散り、言い表せない痛みが体を襲った
「あぁ、とても残念だ
無理やり連れて行かなくては」
『クソ野郎…!!』
崩れるAの体をとっさにミカイルは支え、固く目を閉じたAに下卑た笑みを浮かべたのであった
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ノア(プロフ) - 歌和月さん» ありがとうございます！ (2018年1月21日 21時) (
レス) id: 3d46bfde5a (このIDを非表示/違反報告)
歌和月(プロフ) - ほうじ茶さん» 時間がかかってしまいすいません。一人何個までと制限はないのでまた何かありましたらお願いします (2018年1月21日 20時) (レス) id: 89164110a3 (このIDを非表示/違反報告)
歌和月(プロフ) - ノアさん» 了解です！時間はかかりますが精一杯書かせてもらいます (2018年1月21日 20時) (レス) id: 89164110a3 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - いつも読まさせて頂いてます！本編でのルフィ、サンジ、ゾロが夢主に対して怒った所がすごく良かったです！もう1回ぐらい見たいです！お願いします！ (2018年1月16日 8時) (レス) id: 3d46bfde5a (このIDを非表示/違反報告)
ほうじ茶(プロフ) - リクエストやっていただいてありごとうございます！期待どうりの内容でとても楽しく読ませていただきました！ (2018年1月3日 16時) (レス) id: d5dae34659 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：歌和月 | 作成日時：2017年6月14日 23時
