過去の夢とそして ページ6
Aは夢を見ていた
ある男と出会った時の少し前の過去の夢
『やっぱりあなたって強いのね』
目の前で海へと沈んでいく数隻の船を見つめAはヨットにのる男に声をかけた
背から羽をはやし空を飛ぶAの姿に男は一瞬驚いたがすぐににっと笑ってAを見上げた
「当たり前だろ？おれはルフィの兄貴だぜ？」
そばかすとテンガロンハットが特徴的なその男、エースは自慢げに笑う
「んで、お前は船を離れて大丈夫なのか？」
『大丈夫。ナミには言ってあるし船に戻れなくなるほどマヌケじゃないわ。ただ、あなたと話したかったの』
Aのその言葉にエースは首を傾げる
「おれに話ってなんだ？」
『話というか正確に言うとね、あなたにこれを持っててほしいの』
そうAが手渡したのは一枚の何も書かれていない白い紙
「これを……？」
『そう。私の記録本を一枚破いたやつなんだけどね。できれば肌身離さず持っていて欲しいなぁ……って』
「別にそれは構わねぇが……でもどうしてだ？」
エースの顔が困惑の表情を浮かべる
『あ、あのね。変な話なんだけど私ね、予知夢とか自分に関わりのある人の過去に起こったことの夢を見れるの』
「予知夢とか？｣
『そう。あまりかかわりの無い人には自分の使っていた物を渡せば夢を見れるのよ。…………あなたは今日初めてあったでしょ？だから、あなたの夢も見たいから持ってて欲しいなぁって』
紙を見つめてエースの顔に笑みが戻る
「なるほどなぁ……にしてもすげぇ能力だなぁ」
『そ、そうかな？ほんとに知りたかったこととか見れない時もあるのよ？便利か便利なのか分からないわ』
「にしてもおれみたいなやつに渡してもいいのか？」
『いいの。あなた……エースは世界を、時代を変えるかもしれない。そう感じたからね』
それを最後に景色が一変する
青い海と青い空から鉛色の空と周りを取り囲む壁
潮風から血なまぐさい臭い
どんどん戦場へと変わっていく景色にAは目を見張った
Aの立つ地より高いところでこちらを悔しそうに見下ろすエースと
「おれは弟だ!!!!!!」
ルフィの姿
『ルフィ!!!!!!』
Aが必死に手を伸ばしたその先は闇が消し去ってしまった
いつものように………
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歌和月(プロフ) - ていさん» 気づいてくれてありがとうございます！狙って書きましたw (2018年1月31日 15時) (
レス) id: 89164110a3 (このIDを非表示/違反報告)
てい - 「お頭！空から女の子が！」で吹きましたwww (2018年1月31日 15時) (レス) id: 8ed61312f2 (このIDを非表示/違反報告)
歌和月(プロフ) - 銀狼（オツキミ）さん» ありがとうございます!!こちらでもよろしくお願いしますm(_ _)m (2017年5月10日 19時) (レス) id: d994606c43 (このIDを非表示/違反報告)
銀狼（オツキミ）(プロフ) - 続編おめでとうございます！体調を崩されぬよう更新を頑張ってください！応援しています！ (2017年5月10日 16時) (レス) id: d387e140d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：歌和月 | 作成日時：2017年5月9日 22時
