とある島3 ページ45
苦しそうに目をつむるAの頭にマルコはポンと手を置く
「変なことを聞いたな…」
『ううん、いいの』
軽く首を横にふったAだったが、何かに気づいたのか「あっ」と声を出しエースの墓のテンガロンハットを指さした
なにが…とマルコが問おうとした瞬間、強い風が吹き、エースのテンガロンハットがAの手の上にふわりと落ちる
「おい!!」
『……これ』
Aがテンガロンハットに中に手を入れ、裏地の隙間に挟まれてあった小さく四角なはたたまれた紙を取り出した
今までその存在に気づかなかったマルコは目を見開きその紙を見る
「それは…？」
『私がエースに渡してあった紙よ…ちゃんと持っててくれたんだ…』
「ったく…あいつは」
たたまれた紙を開いた瞬間、二人は顔を見合わせて吹き出した
それを不思議に思った他の隊長たちも集まりマルコの手にある紙をのぞいた
それまで暗い顔であった隊長たちに笑みが灯る
「もう…私が渡した紙をこんなにするなんて」
笑い声を噛み締めながらAは文句を言う
渡した時は白く何も書かれてなかったはずの紙に、デカデカと白ひげの似顔絵とともにマルコを初めとした隊長たちの名前と一人一人の特徴をとらえた似顔絵
下の方にはルフィとAの似顔絵と名前もあった
「これから、どうするんだ？」
マルコは絵から目を離さずAに問う
『私は…強くなる。自分の身を守れるほど、ルフィを…自分の船長を支えれるほど強く』
決意のこもった声がマルコの耳に届く
『その紙は、元は私のものだったけどあなたが持っててよ』
「あぁ………もう行くのか？」
『うん、シャンクスを待たせてあるから』
墓に一度、白ひげ海賊団の者達に一度、深く礼をし、Aは強く地を蹴った
『あぁそうだ、ルフィのことは心配しなくてもいいよ』
一瞬だけ振り返りAは微笑む
半透明の羽が太陽の光に照らされキラキラと光った
羽ばたきながら船へと戻るAの姿を隊長たちは眩しそうに眺める
「ブラッディ･フェアリー……か」
誰かがそう呟いた
それをマルコは笑い飛ばす
「いや、あれは……
天使だろうよい」
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歌和月(プロフ) - ていさん» 気づいてくれてありがとうございます！狙って書きましたw (2018年1月31日 15時) (
レス) id: 89164110a3 (このIDを非表示/違反報告)
てい - 「お頭！空から女の子が！」で吹きましたwww (2018年1月31日 15時) (レス) id: 8ed61312f2 (このIDを非表示/違反報告)
歌和月(プロフ) - 銀狼（オツキミ）さん» ありがとうございます!!こちらでもよろしくお願いしますm(_ _)m (2017年5月10日 19時) (レス) id: d994606c43 (このIDを非表示/違反報告)
銀狼（オツキミ）(プロフ) - 続編おめでとうございます！体調を崩されぬよう更新を頑張ってください！応援しています！ (2017年5月10日 16時) (レス) id: d387e140d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：歌和月 | 作成日時：2017年5月9日 22時
