(おまけ)誕生日とありがとう9 ページ22
『みんな覚えてたんだ……』
両手には落としてしまいそうな数のプレゼント
目の前には並べられた豪華な食事とロウソクがたてられたケーキ
「あったりまえだろ？お前の誕生日なんだからよ」
ルフィが笑いながら言う
それに続いてナミも口を開いた
「悪かったわね、騙すようなまねをして。サプライズでやろうってあんたを驚かせようって話になったのよ｣
「そうそう。ルフィなんて嘘が下手だからバレないかってヒヤヒヤしたぜ」
「あ、言うなよ、ウソップ!!」
テーブルのまわりでじゃれあいだすウソップとルフィ
すべてが切り取られた画像のように見えた
「おいおいおい!!騙したのは悪かったって!!だから泣くなよ!!」
ルフィの手から逃れながらAを見たウソップがぎょっと表情を変えた
『えっ……？』
ウソップの言葉に自分の頬を伝う涙に気づいた
皆がAのことを心配そうに見つめている
『あ、ちがっ…これは嬉し涙というか……』
うるんでぼやけていく視界
『いや…私みんなにいろいろしてもらってばっかだなぁ……って思ってさ』
頬を伝っていった雫が地面へとポタリと落ちる
『だから……みんなにお礼したくて……今日一日船に戻れないならって……街に行ったのに……』
自覚したことによりポロポロと流れる涙
『リリィにも手伝って貰ったのに……船に戻る途中……みんなのプレゼント……
取られちゃったぁぁぁぁ』
ボロボロと大粒に変わる涙に恥ずかしくなってAは俯いた
「A!!｣
ぎゅっとナミに抱き寄せられる
『ﾋｯｸ…取り返そうとしたのに…ﾋｯｸ…逃げられちゃって…ﾋｯｸ…ナミに貰った…お金なのに…』
「またお小遣いあげるから…とりあえずあんたが怪我なくてよかったわ」
Aに回されたナミの手に力が入る
「おれらにプレゼントって……」
サンジの声にAはシャックリをあげながら口を開いた
『だって…私はしてもらってばっかだから…
ナミはいつも私のこと心配してくれるし
ロビン姉さんはいつも何か新しいことを教えてくれる
サンジは美味しいもの作ってくれるし時々私の好きなものも作ってくれる
ブルックは私の好きな歌を一緒に歌ってくれるし
チョッパーは体調を崩しやすい私にいつも治療してくれる
フランキーは余った木で何か作ってくれるし
ゾロはいざって時に絶対助けてくれる
ルフィとウソップはいつも面白いこと見つけて私を誘ってくれるのに
私だけ何もしてないって思ったら何かお礼がしたくなって……』
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歌和月(プロフ) - ていさん» 気づいてくれてありがとうございます！狙って書きましたw (2018年1月31日 15時) (
レス) id: 89164110a3 (このIDを非表示/違反報告)
てい - 「お頭！空から女の子が！」で吹きましたwww (2018年1月31日 15時) (レス) id: 8ed61312f2 (このIDを非表示/違反報告)
歌和月(プロフ) - 銀狼（オツキミ）さん» ありがとうございます!!こちらでもよろしくお願いしますm(_ _)m (2017年5月10日 19時) (レス) id: d994606c43 (このIDを非表示/違反報告)
銀狼（オツキミ）(プロフ) - 続編おめでとうございます！体調を崩されぬよう更新を頑張ってください！応援しています！ (2017年5月10日 16時) (レス) id: d387e140d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：歌和月 | 作成日時：2017年5月9日 22時
