(おまけ)誕生日とありがとう7 ページ20
リリィの実家のお風呂は温泉の源泉を引いているらしくとても気持ちがよかった
ーーあれ、服は？
脱衣所にはタオルとバスタオルだけ
着ていたボロボロになってしまった服は見当たらなかった
「A、もう出たかしら？｣
『でたよ……けど服が…』
戸の外から聞こえたロビンの声に返事をすればロビンが大きな袋を持って入ってきた
「これに着替えてくれるかしら？前の服は悪いけど捨てさせて貰ったわ」
そう言ってロビンが袋から出したのは赤い大輪の花が描かれた中華風の白いワンピースだった
『これって……』
リリィとプレゼントを買うために店を探している時に見かけた店に飾られていたワンピースだった
この島では有名なブランドの店らしく値段も高かったため泣く泣く諦めたワンピース
「ナミと昼間、街で見かけて買っていたけど……やっぱり似合ってるわね｣
『可愛い……』
「うふふ、ほら、髪をふいて。ナミたちのところに行くわよ」
ロビンに髪をふいてもらい一通り乾くと手を引かれ脱衣所を出た
靴ももちろんロビンが持ってきた袋に入っていたもので、あまり高くない白いヒールだ
「ナミ、入るわよ？」
ロビンに手を引かれたどり着いたのは2階の部屋だった
ドアにリリィと書かれてあるため子供の時のリリィの部屋だったのだろう
「あら、やっぱり似合ってるわね。それを選んで正解だったわ」
部屋にはリリィとナミがいた
「ほら、ぼーっとしないで早くこっちにいらっしゃい」
ナミにうながされ化粧台の椅子に座る
とりあえず黙って目を閉じてされるがままとなった
「ほら、見て？」
ナミの声にそっと目を開け鏡を見る
乾かした後でくしゃくしゃだった髪は内巻きに綺麗に整えられ右側の一束だけ編み込まれそれには白いリボンがくくられていた
申し訳程度に目元には紅がさされ、頬にはピンクのチーク、唇にも軽く色づけられた紅
自分ではない自分がいた
『これが……私……？』
「それじゃあA、ナミ、船に戻りましょうか…リリィ、お風呂と部屋を貸してくれたことは感謝してるわ」
ロビンがリリィににこりと微笑めばリリィは慌てて首を横にふった
「そんな、私はお風呂とか貸しただけだから!!……あっ、一応何番に船を止めたか聞いてもいい？」
「船を止めたところに４番って書いてあったけど…それがどうかしたの？」
「ううん、ちょっと聞いただけ」
リリィの質問にナミが答えるとリリィは微笑んだ
船に戻る道は月に照らされキラキラと輝いていたのだった
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歌和月(プロフ) - ていさん» 気づいてくれてありがとうございます！狙って書きましたw (2018年1月31日 15時) (
レス) id: 89164110a3 (このIDを非表示/違反報告)
てい - 「お頭！空から女の子が！」で吹きましたwww (2018年1月31日 15時) (レス) id: 8ed61312f2 (このIDを非表示/違反報告)
歌和月(プロフ) - 銀狼（オツキミ）さん» ありがとうございます!!こちらでもよろしくお願いしますm(_ _)m (2017年5月10日 19時) (レス) id: d994606c43 (このIDを非表示/違反報告)
銀狼（オツキミ）(プロフ) - 続編おめでとうございます！体調を崩されぬよう更新を頑張ってください！応援しています！ (2017年5月10日 16時) (レス) id: d387e140d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：歌和月 | 作成日時：2017年5月9日 22時
