人魚のケイミー ページ9
『ふぅ……』
一通りの出来事を書き終わるとAはペンをおいた
甲板では未だに人魚がどうだココロのばーさんがどうだと騒ぎまくっている
ーーそれにしても人魚とは……
数日前見た予知夢にも人魚が出てきた
姿ははっきりと見えなかったが、名前はたしか、
『……ケイミー』
「何？」
名前を呼ばれたことに気づいた人魚がこちらを振り返る
『ううん、何でもないよ。呼んでみただけ』
振り返ったケイミーににこりと微笑むとケイミーも微笑み返してルフィたちの会話に戻っていく
おそらく夢で現れた人魚は目の前にいるケイミーだろう
だが、もしそうだとしても自分には何も出来ない
「もしもし、はっちん？こちらケイミーだよ。はぐれてごめんね。今どこにいるの？」
どうやら電話がかかってきたのかケイミーが電伝虫を手に取るがどこか様子がおかしい
「うそよ!!はっちんがお前達なんかにやられるわけないよ!!」
ケイミーが怒鳴る
電話の相手はケイミーの友達ではない違う人物だったらしい
Aはただならぬ状態に立ち上がり、ルフィたちのもとに近づいた
《ニュ〜!!ダメだ、ケイミー。来るんじゃねェぞ!!》
《黙れこのタコ助!!!》
ケイミーの友達と思われる声とそれを攫った人物の声が鈍い音とともに聞こえる
ーーこの声……どっかで…
「ごめん!!ルフィちん、お礼のタコ焼きまた今度でいい！？私すぐに友達を助けに行かなきゃ!!」
そう言うケイミーにナミは魚人島への行き方の情報を交換条件にケイミーの友達を助け出すことを提案していた
その提案にルフィも了承する
「おーい」
ケイミーが海に呼びかけると魚達が顔をだす
目的の場所の近くまで連れていってくれるらしい魚達は、海の上に矢印をかいて進んでいく
『……すごい』
「なぁAもこれ出来ねぇか！？｣
『出来ないわよ！』
ルフィが魚の矢印を指さしてキラキラとした目で見てくる
なんという無茶振り……
「…タコだのハチだのと聞くと…おれはあのアホな魚人の顔が浮かぶ………」
『ありゃ、ゾロもなの？電伝虫の声が聞き覚えある声だったし……いや、でもそんな偶然あんのかなぁ…？』
「マリモもA嬢も同じこと思ってたのかよ……もし、本人なら助けやしねェ……まぁそんなわけねぇが…｣
ナミの過去を知る自分たちからしたらそれだけは裂けたかった
だが、その予感が当たろうとはその時誰も思わなかった……
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歌和月(プロフ) - 銀狼（オツキミ）さん» ありがとうございます!!!!第二章に突入するのでそちらもよろしくお願いします!!!!少しでも面白いと思ってもらえるよう頑張ります!!!! (2017年5月7日 20時) (
レス) id: d994606c43 (このIDを非表示/違反報告)
銀狼（オツキミ）(プロフ) - とても素晴らしい作品ですね！これからも頑張ってください！応援してます！ (2017年5月7日 19時) (レス) id: ab1a0c9432 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：歌和月 | 作成日時：2017年4月15日 14時
