突如現れた老人 ページ34
「うるさいアマス、下々民!!あいつらの狙いの人魚を殺すのアマス!!｣
舞台上から女の金切り声が聞こえる
『しまった!!』
ローに気を取られ女の天竜人のことを忘れていた
女はケイミーに銃を向けている
『月海!!凛海!!』
二匹の精霊に向かわせるが間に合わないだろう
「さぁ��魚��!!!死ぬアマス!!!」
女がケイミーを撃とうとした瞬間
「!!!!!!!!」
がくんと女が後ろへと倒れた
「ホラ見ろ巨人君。会場はえらい騒ぎだ」
舞台の後ろの幕が巨人により真ん中で裂けそこから一人の老人が出てくる
「オークションは終わりだ。金も盗んだし…さぁギャンブル場へ戻るとするか…」
「質の悪いじいさんだな…金奪る為にここにいたのか」
巨人が呆れた声をだすが老人はかまわずに酒を飲む
「あわよくば私を買った者からも奪うつもりだったがなァ」
酒を片手に楽しそうに笑う老人
「考えても見ろ……こんな年寄り、私なら絶対いらん!!わはははは」
その老人の出現に天竜人付きの兵士やオークションの警備員たちもが慌てだす
どうやら、老人と巨人はオークションの商品だったらしい
「レ……レイリー」
「おお!!?ハチじゃないか!?そうだな!!?久しぶりだ」
ハチが信じられないといった顔で老人の名を呼ぶと老人は実に嬉しそうに声を上げた
ーーレイリーって…
たしか、探していたコーティング屋の名前がレイリーだったはずだ
「何しとる、こんな所で!!その傷はどうした!!」
嬉しそうにしていたレイリーはハチの傷に気づくと顔をしかめた
「あ〜いやいや言わんでいいぞ」
そう言ってレイリーはあたりを見渡す
「つまり…なるほど……まったくひどい目にあったな、ハチ……」
レイリーの目がAやルフィといった麦わらの一味に向けられる
「お前達が助けてくれたのか……さて……｣
『!!!!!!!!』
レイリーが軽くうつむいていた顔をあげた瞬間
どさどさと人が倒れていく
『な……なんで？』
Aはまわりを見るが倒れていないのは自分の仲間とローとその仲間たち
そしてケイミーたちと会場の後ろで立つ海賊らしき男たちの数名だけだった
「その麦わら帽子は……
レイリーがルフィとAを見て軽く微笑む
「会いたかったぞ、モンキー･D･ルフィ」
そして、と呼吸を起きレイリーの目がAをうつした
「君に一度会ってみたかった……A」
Aを見るその目と名を呼ぶその声は
まるで…愛しい孫を呼ぶようであった
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歌和月(プロフ) - 銀狼（オツキミ）さん» ありがとうございます!!!!第二章に突入するのでそちらもよろしくお願いします!!!!少しでも面白いと思ってもらえるよう頑張ります!!!! (2017年5月7日 20時) (
レス) id: d994606c43 (このIDを非表示/違反報告)
銀狼（オツキミ）(プロフ) - とても素晴らしい作品ですね！これからも頑張ってください！応援してます！ (2017年5月7日 19時) (レス) id: ab1a0c9432 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：歌和月 | 作成日時：2017年4月15日 14時
