攫われた！？ ページ27
「A!!｣
走りよってくるチョッパーの顔が涙に濡れていることにAは気づいた
『どうしたの……？』
「アイス買ってて!!待ってって言ったら!!あの…アイスの種類が多くて!!おれが早く戻ってたら…ハチもルフィも飛び出しちゃって!!｣
『チョッパー!!落ち着いて。ほら、深呼吸して？』
とりあえず、チョッパーの肩をつかみ落ち着かせる
『落ち着いた？……ゆっくりでいいから話してくれる？』
「ケイミーが……ケイミーが攫われた!!」
『!!!!?』
一旦落ち着いたチョッパーだったがAに伝えたいことを話した瞬間、また顔を涙でぬらす
『チョッパー、電伝虫がある場所分かる？』
「……Aを見つける途中見た｣
『なら、それで船に待機している三人になにが起こったか伝えてくれる？』
「Aはどうするんだ？｣
「私はケイミーを探してくる。いい？落ち着いて、サンジ達になにがあったか伝えてね｣
『分かった……』
涙をこらえるチョッパーに微笑みながらアイスを渡すと走り出した
先程からつのる嫌な予感を忘れるかのように…
ーーーーー
シャボンディパークを離れ、Aは無法地帯へと戻っていた
向かったのは無法地帯へと戻る途中聞いた人攫いチームの元だ
『あの……』
酒場にように見えるそこに足を踏み入れると酒を飲んでいた男達は一瞬驚いた顔を見せたが、すぐに顔をニヤつかせた
「どうした、お嬢ちゃん？ここはお嬢ちゃんのような子が来るような上品なレストランでは無いぜ？」
リーダーらしき男がニヤつく顔を隠さずに近づいてくる
どうやら男たちには迷い込んだ上流家庭の子供に見えるらしい
作戦の一部は成功だ
『あ、あのね、私、人魚さんを探しているの』
「ほぉ…どうしてだい？」
『お父様が人魚さんが欲しいって言うから……私、お父様のために……』
Aは父親のために怖がりながらも人魚の情報を探す金持ちの娘を演じた
もちろん、男たちに怯えるように肩を震わせることも忘れない
そんなAを品定めするかのように男たちは見つめる
「人魚ねぇ……｣
『あの…人魚さんは悪い人じゃなくても売られちゃうって聞いたけど……どうして？』
「そりゃ昔、人魚や魚人は迫害されてたからだよ」
『……どうして？』
「魚人族と人魚族は魚類と分類されて200年前、世界政府が魚人島への交流が発表するまでずっとみんなが奴らを蔑んでいたんだよ」
『！？』
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歌和月(プロフ) - 銀狼（オツキミ）さん» ありがとうございます!!!!第二章に突入するのでそちらもよろしくお願いします!!!!少しでも面白いと思ってもらえるよう頑張ります!!!! (2017年5月7日 20時) (
レス) id: d994606c43 (このIDを非表示/違反報告)
銀狼（オツキミ）(プロフ) - とても素晴らしい作品ですね！これからも頑張ってください！応援してます！ (2017年5月7日 19時) (レス) id: ab1a0c9432 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：歌和月 | 作成日時：2017年4月15日 14時
