懸賞金 ページ25
『ちょっ、ちょっと待って!?私……なの？でも、私の懸賞金は8600万ベリーだったはず』
予期せぬことにAは思わず立ち上がってしまう
「新聞を読まないみたいだし、知らなくても無理はないわ。だって今日の朝、あなたの懸賞金があがったのよ」
『今日の朝……？ここ最近そんなに目立つようなことしてないのに……上がるにしてもタイミングがおかしすぎる……』
思えば8600万ベリーもおかしな話であった
アラバスタの後、初めて懸賞金をつけられた時は2000万ベリーからのスタートであったが、それが今やほかの者と比べ物にならない頻度で徐々に上がっていき、7回目で8600万ベリーまで上がっていた
いくら襲ってきた幼女趣味の海兵や海軍を返り討ちにしているからといってここまで上がるものなのだろうか
そもそも戦闘中においてAが敵の幹部と戦うことは少ない
その部下を相手にすることの方が多いのだ
「それほどあなたが海軍や政府にとって軽視できない存在だったってことでしょう。それでも億を超さないのは、まだ海軍たちに迷いがあるってところかしら」
シャッキーがタバコの煙を吐きながら言う
『まぁ…いいや。海賊だもの、懸賞金があがるってことはある意味嬉しいこと。ね、ルフィ？｣』
「あ、ああ」
動揺を隠すようにAは弱々しく微笑んだ
シャッキーはそれに気付きAへと顔を近づける
「お嬢ちゃん……無理に笑わなくてもいいのよ？私から見てもこの上がり方は異様よ。お嬢ちゃんが不安になるのも普通だと思うわ」
『ありがとう、シャッキー………でも、よく考えたら私には守ってくれる強い仲間がいるから不安になることもなかったわ』
「ふふっ、あなたがどんなに海軍から危険視されても私はお嬢ちゃんのこと好きよ？」
『……どうして？』
「キャプテン･キッドがモンキーちゃんより賞金が高い理由はね…あのコたちが民間人に多大な被害を与えてるから……かわいくないでしょ？」
だから…とシャッキーは続ける
「だから私は断然、モンキーちゃんとお嬢ちゃんたちを応援してるわ!!」
「まーおれはとりあえず楽しけりゃいいや。ちゃんとAのことも守るぞ！｣
『ありがとう、ルフィ』
お互い顔を見合わせてAとルフィは笑い合う
「でも、そんな荒れた町にいるって心配だな。職人のおっさん」
ふと思いついたことをルフィはシャッキーに言う
だが、
「ウチの人なら大丈夫よ」
『？』
「ボーヤ達の100倍は強いから」
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歌和月(プロフ) - 銀狼（オツキミ）さん» ありがとうございます!!!!第二章に突入するのでそちらもよろしくお願いします!!!!少しでも面白いと思ってもらえるよう頑張ります!!!! (2017年5月7日 20時) (
レス) id: d994606c43 (このIDを非表示/違反報告)
銀狼（オツキミ）(プロフ) - とても素晴らしい作品ですね！これからも頑張ってください！応援してます！ (2017年5月7日 19時) (レス) id: ab1a0c9432 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：歌和月 | 作成日時：2017年4月15日 14時
