騒がしい昼間7 ページ9
「ロビンによれば古代文字にも見えるらしいけど文字が潰れてちゃぁね……」
「そういや、あんた子供時代どんな子だったのよ。あんまり聞かないわね」
「そりゃ言ってないもの……」
ナミに聞かれ自分自身の話をあまりしてこなかったことに気づく
知られて困ることもないがただ話す機会が無かったのだ
「あんただけあたしらの過去を知ってると思うとなんか釈然としないわね。あんたの過去の話知りたいわ｣
俺も私もと次々声が聞こえた
別に話すことには問題ない
だが改めてこう聞かれるとなると恥ずかしい気もする
「たいして面白い話でもないわよ…？」
それでもいいの？と念押しすればもはや皆聞く体制となっていた
あまり他人の過去に興味を持たないルフィでさえ狼を追いかけるのをやめこちらを見て座っている
これは話さなければ後で文句を言われるだろう
ゾロは寝ているのか起きているのか分からないが…
「んーと話すとなるとやっぱり私が拾われたところからよね」
誰に問うわけでもなく頭に手を当てて悩む
ルフィたちと遊んでいた狼もナミに頭を撫でられていた狼もAのそばに近づいて心配そうにAの顔を見てくる
「そんな心配そうな顔をしないで、月海(ルウ)、凛海(リウ)。ただどう話したら良いのか悩んでただけだから｣
名を呼ばれ二匹は水でできた尻尾を嬉しそうに振る
この二匹に名前をつけた時無意識のうちに漢字の名をつけていた
やはり、自分の生まれはワノ国なのだろうかと思うがそれにしては読み方が独特だ
「まぁ聞かれて困ることもないし、いいよ、話す。私が拾われた時のことと麦わら海賊団に出会った時のこと。聞くからにはちゃんと聞きなさいよね」
そう言いながら持っていたペンを起き本を閉じる
記憶力は人よりもいい方だ
今日中に書けば忘れることもないし問題ない
「そうね……私は生まれは分からないけれど東の海のハスライ島で育ったわ。拾われたのよ、優しい父と母に……｣
昔のことを思い出すのは久しぶりだ
それを誰かに話すのは初めてのこと
騒がしかった甲板の上はAの声と波の音だけとなった
ーーーーーー
次からやっと夢主の過去編です
ここまで思ったより長くなってやや反省(￣▽￣;)
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歌和月(プロフ) - 緋翳さん» ありがとうございます^^*本編も含め頑張っていきます (2018年2月12日 17時) (
レス) id: 89164110a3 (このIDを非表示/違反報告)
緋翳 - 凄く面白いです！あぁ私も文章力欲しいです… これからも頑張ってください！ (2018年2月12日 17時) (レス) id: 03ab5a0e13 (このIDを非表示/違反報告)
わははのは - そうなのか！すみませんです！ (2017年7月22日 21時) (レス) id: 376a668e6c (このIDを非表示/違反報告)
歌和月(プロフ) - 祠妙さん» 感想ありがとうございます！また返信が遅れてしまいすいません(汗)かん…かな？のところは夢主が迷いながら発言したということでわざと平仮名なんです。分かりにくくてすいません(汗) (2017年6月27日 21時) (レス) id: cf7023feee (このIDを非表示/違反報告)
祠妙 - すごいんだお。あと、かん,,,かな？のところのかんがひらがななんだお (2017年6月15日 17時) (レス) id: 376a668e6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：歌和月 | 作成日時：2017年4月7日 16時
