騒がしい昼間 ページ3
軽快なバイオリンの音が耳へと届き少女、Aは本から顔を上げた
目に映った光景は雲一つない青い空と緑一面の芝生、そして馬鹿騒ぎをする仲間達
つい最近新たな仲間となった音楽家ブルックを囲みルフィ、ウソップ、チョッパーの二人と一匹は楽しそうだ
ルフィは音楽家が欲しいとずっと言っていた
その音楽家が仲間となったのだ
馬鹿騒ぎするのも無理はない
だがこう騒がしすぎると、
「ちょっと、あんたち!!もう少し静かに出来ないわけ！？」
やはりというかなんというか
ミカンの木の世話でもしていたのかミカンの葉と実を手に持った人物は上から芝生上で遊び回る三人と一匹に向かって怒鳴る
「いいじゃねぇか、ナミ！お前も来いよ！」
ルフィに手招きされたナミは顔をしかめ手を横にふった
「あたしはいいわよ、今はあんたらに付き合ってる暇はないの」
そう言いながらミカンの葉を丁寧に眺める横顔は少し心配そうに見える
先程大嵐がサニー号を襲ったためミカンの木への被害が心配なのだろう
常識など通用しない【偉大なる航路】では突然の嵐など当たり前のようなものだが一味の命を預かる航海士としては気が抜けないようだ
「ナミ！もし良かったら手伝おうか？」
先程まで読んでいた本を閉じながらナミに声をかける
木に詳しくない自分にできることは高が知れているが自分の能力もある
少しだけなら手伝えるだろう
「ありがとう、A。でももう大丈夫よ。あたしのミカンたちは強いんだから｣
満面の笑みを浮かべミカンを手にする姿に、いつでも手伝うからと声をかけ笑みで返す
怒鳴られてもなお騒ぐことをやめないルフィたちを眺めながら、また本を読む気にもなれず本を隣に置く
何をしようかと考えながら隣で本を読むロビンへと目を向けた
オハラの生き残りで考古学者であるロビンは自分よりはるかに頭もよく教わることが多い
ロビンの読む本をのぞき込むが難しいことばかり書かれていて自分では三、四ページで読むのを諦めてしまいそうだ
「あら、どうしたの？」
視線に気づいたロビンがAの頭をなでながら微笑む
優しい手と優しい微笑みにAは抱きつきたい衝動を抑えながらも手の暖かさに目を閉じた
「やっぱりロビンは頭良いなぁって思っただけ。私にはそんな難しいことばかり書かれた本読めないよ」
わざとらしくため息をつきながらロビンの持つ本を指させば、ロビンはクスクスと笑った
ーーー
文字数厳しい！
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歌和月(プロフ) - 緋翳さん» ありがとうございます^^*本編も含め頑張っていきます (2018年2月12日 17時) (
レス) id: 89164110a3 (このIDを非表示/違反報告)
緋翳 - 凄く面白いです！あぁ私も文章力欲しいです… これからも頑張ってください！ (2018年2月12日 17時) (レス) id: 03ab5a0e13 (このIDを非表示/違反報告)
わははのは - そうなのか！すみませんです！ (2017年7月22日 21時) (レス) id: 376a668e6c (このIDを非表示/違反報告)
歌和月(プロフ) - 祠妙さん» 感想ありがとうございます！また返信が遅れてしまいすいません(汗)かん…かな？のところは夢主が迷いながら発言したということでわざと平仮名なんです。分かりにくくてすいません(汗) (2017年6月27日 21時) (レス) id: cf7023feee (このIDを非表示/違反報告)
祠妙 - すごいんだお。あと、かん,,,かな？のところのかんがひらがななんだお (2017年6月15日 17時) (レス) id: 376a668e6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：歌和月 | 作成日時：2017年4月7日 16時
