私の話をしよう10 ページ19
「ふざけないで!!」
「おおっと、威勢がいいのは構わねぇがこれを割ってもいいんだぜ？」
「………ｯ!!」
出来ることなら今すぐに男を殴り飛ばしてやりたい
だがそんなことをしてみろ
そうなれば平穏に戻ったこの島にまた恐怖を招いてしまうこととなる
それだけは絶対にさせたくは無い
出身も分からぬ自分を受け入れてくれたこの島を
自分を育ててくれた両親が命をかけて守ったこの島を
自分一人の命で守れるかもしれないのだ
何を迷う必要があるのか
「……分かった。あなたの目の前で死んでやるわよ！ただし、私が死んだらこの島に手を出さないと約束してちょうだい」
「クハハハハ!!俺様は約束は守るぜ？お前さえ消えてくれればこの島に用はねぇからな！」
下卑た笑みを浮かべる男を睨みながら震える手でナイフを握る
こんな男の言いなりのまま己の手で命を落とすのかと思うと悔しくてならない
でも自分のせいで他の命までも危険に晒す方がもっと悔しい
大丈夫、一瞬で終わる
怖くない、大丈夫
これ以上自分の意志が揺らがないよう早く終わらせよう
そう思いナイフを自分の身から離し勢いよく突き刺そうとした
だが、
ナイフを握る手は誰かに固く握られて動かすことができなくなっていた
「ルフィ！？」
握られた手の正体はルフィであった
男との会話に今の今まで忘れていたが自分の横にはルフィがいたままだったのだ
このままもし自分を刺していたらルフィに嫌なものを見せていただろう
「あぁ……ごめんルフィ……あなたを巻き込んじゃってたね……私のことは気にしないでいいから島を出てくれないかな？このままじゃあなたに変なものを見せちゃうから……」
「何言ってんだ、おめぇ。こんなもん握てよ。ナイフって結構痛ぇんだぞ？｣
そう言いながらルフィは無理やりAの手からナイフを奪う
「ちょっと返してルフィ!!聞いてたでしょ！？私が死ななきゃこの島が危ないの!!」
「クハハハハ!!そうだぞ小僧！そいつが死ななきゃ俺様はこれを割ってしまうからなぁ」
「お前、あいつが約束守ると思うのか？｣
「うるさい!!あんたは知らないでしょうけど、あれはとても恐ろしいものなのよ！？島を救えるのなら、私はこの命捨ててもいい!!死んでもいい！｣
「だったらなんで!!」
ルフィがAの胸元をつかみ怒鳴る
「だったらなんでお前は泣いてんだよ!!!!!!!!!!!!」
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歌和月(プロフ) - 緋翳さん» ありがとうございます^^*本編も含め頑張っていきます (2018年2月12日 17時) (
レス) id: 89164110a3 (このIDを非表示/違反報告)
緋翳 - 凄く面白いです！あぁ私も文章力欲しいです… これからも頑張ってください！ (2018年2月12日 17時) (レス) id: 03ab5a0e13 (このIDを非表示/違反報告)
わははのは - そうなのか！すみませんです！ (2017年7月22日 21時) (レス) id: 376a668e6c (このIDを非表示/違反報告)
歌和月(プロフ) - 祠妙さん» 感想ありがとうございます！また返信が遅れてしまいすいません(汗)かん…かな？のところは夢主が迷いながら発言したということでわざと平仮名なんです。分かりにくくてすいません(汗) (2017年6月27日 21時) (レス) id: cf7023feee (このIDを非表示/違反報告)
祠妙 - すごいんだお。あと、かん,,,かな？のところのかんがひらがななんだお (2017年6月15日 17時) (レス) id: 376a668e6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：歌和月 | 作成日時：2017年4月7日 16時
