死はけむり ページ8
ボワンと音とともに、黒い物体は煙へと変わった
『ダメよ!!お願い、止まって!!』
下にいる人たちを助けたい
だがその願いをドラゴンは聞かず、煙の届かない上へと避難する
『お願い!!止まって』
そうこうしている間にも下では悲鳴が次々に聞こえてくる
せめて、せめて仲間だけでも救いたい
またドラゴンは降下する
煙は未だ止まる気配がないが、後ろには同じくドラゴンに乗った仲間たちの姿があった
「おい、あれに捕まるんじゃねぇぞ！」
『分かってる!!』
ゾロの言葉に大きく頷く
『ねぇゾロ!!』
「なんだ!!?」
『ウソップたちがいる!!』
少し離れたところにワニ足の男が煙を気にしながら必死に走っていた
と、いきなりゾロたちが乗ったドラゴンがワニの尻尾に噛んだ
痛がる男に同情しかしてやれない
『建物のシャッターがあいてる!!』
これで中へ避難できる
だが、
「ダメだ!!閉め出される」
『誰か切れる!!?』
「鉄は斬れるか、キンエモン」
「あれしきならば支障なく…！」
『なら、キンエモンって人、よろしくね』
「そのまま走れ、茶ひげ!!突っ込むぞ!!」
チャキと音をたてキンエモンの刀がぬかれ、
『あなたは空に逃げてなさい!!そっちの方が安全だわ』
ドラゴンはグルルと鳴く
閉まりきろうとしたシャッターは斬られ、中へと皆が雪崩込んだ
Aはドラゴンから飛び降り中へと入る
「シャッターぶった斬りやがった!!」
『あなたたちが誰か知らないけど、穴をふさいで!!』
「横暴だ!!!!」
『うるさい!!さっさとやって!!』
後ろを見れば迫り来る煙
ドラゴンは煙の届かない上空へと避難したようだ
『とりあえず良かった……』
ーーーーー
『やっほー、ルフィ』
「おう、危なかったなA」
上にルフィたちの姿を確認したAは飛んでルフィの横へと降りた
「お前寒くないのか？」
ルフィが首を傾げる
たしかに、Aは薄い生地のワンピース姿
ほぼ全員がコートを着ている中でAの姿は一際浮いていた
『ちょっと寒いけど、能力で周りの温度を変えてるから困らないよ』
「便利な能力だなぁ…」
『でしょ?』
精霊の力を借りれば温度などさして問題ではない
『にしても、下が騒がしいね』
シャッター近くの仲間たちを海兵が取り囲み銃を構えている
ルフィは始まったかと楽しそうであるが笑える状況ではなかった
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歌和月(プロフ) - ピースさん» ありがとうございます(´∀`)しばらくしたら更新再開いたします (2018年4月25日 21時) (
レス) id: 1c1f07a090 (このIDを非表示/違反報告)
ピース(プロフ) - 続きが楽しみです。 (2018年4月2日 14時) (レス) id: fa425b4f2d (このIDを非表示/違反報告)
歌和月(プロフ) - すみれさん» すいません…いろいろと忙しく空いた時間に書いているためどうしても遅れてしまうんです。気長に待ってもらえるとありがたいです (2018年1月27日 1時) (レス) id: 89164110a3 (このIDを非表示/違反報告)
すみれ - 早く続き書いて！ (2018年1月26日 1時) (レス) id: 548b8d5423 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：歌和月 | 作成日時：2018年1月21日 17時
