死への足音 ページ5
炎が燃えしきる上空をドラゴンは飛ぶ
背に乗ったAは下を見渡すがルフィたちの気配も姿もなかった
『やっぱり寒い方にいるのかなぁ』
こんなに人の気配も無いのなら考えられる場所は一つだろう
避けられない未来にAは眉根をひそめる
『不思議…炎の精霊の中に氷の精霊がいるなんて』
目的の場所に近い証拠だ
ナミにはルフィたちが見つからなければすぐに帰れと言われたが、まぁいいだろう
炎と氷
二つに分かれた湖がAの目にはうつった
『寒いところ大丈夫?』
グルル…
『無理しないでね』
頷くようにドラゴンは首を前に垂れるとすっと湖の上を超えていく
こんなに気象状態を変えるだなんて、大将たちの実力が嫌でも身にしみる
ーーやっぱり止めておけばよかった
後悔しても後の祭り
とは言え、止めたところでルフィは行ってただろう
そもそも未来を語ることは禁忌なのだ
『とりあえず飛んでちょうだい』
お願い、無事でいて
Aは祈るように神経を研ぎ澄ませたのだった
ーーーーー
パンクハザード第一第二研究所跡
吹雪吹きやまぬ中、ルフィはローと向かい合っていた
軽く考える素振りをしてからルフィは頷き、ローが提案した同盟へと頷く
フランキーの体のナミは止めたが、ルフィは撤回する気は無いようだ
「戻るぞ…」
「ちょっと待って!!」
「なんだ?」
歩き出す二人をナミは止めた
「あなたたちAを見てない?」
「A？……あぁ精霊屋か。捕えられて無かったと思うが?」
「ナミと一緒じゃないのか?」
サッとナミの顔色が変わる
ローが同盟を提案した時よりも動揺していた
「そんな…あの子、ルフィたちを追いかけていったのよ!!?」
「えっ!!おれ見てねぇぞ」
ルフィにも動揺が走る
今の今までなぜ気づかなかったのか
「ナ、ナミ!!おれ、どうしよう!!」
「そんなの知らないわよ!!なんで行かせちゃったのよ、あたし!!」
「おい、お前たちの仲間なんだろうが。そんなに心配するほど弱ぇのか？」
ナミはキッとローを睨みつけた
「そんなわけ無いでしょ!!あの子は強いわよ」
「ならそのうち…」
「ダメなの!!あの子は一番目を離しちゃいけないの!!」
ナミの言葉に隣でルフィはそうだと言わんばかりに何度も首を縦にふっている
「戯れ言はいい……おい、麦わら屋」
「えっ、どうしたのよ」
急に真剣な顔になったルフィにナミはわけも分からず二人を交互に見た
「でけぇのが近づいてる」
視界は最悪
数メートル先は白銀世界
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歌和月(プロフ) - ピースさん» ありがとうございます(´∀`)しばらくしたら更新再開いたします (2018年4月25日 21時) (
レス) id: 1c1f07a090 (このIDを非表示/違反報告)
ピース(プロフ) - 続きが楽しみです。 (2018年4月2日 14時) (レス) id: fa425b4f2d (このIDを非表示/違反報告)
歌和月(プロフ) - すみれさん» すいません…いろいろと忙しく空いた時間に書いているためどうしても遅れてしまうんです。気長に待ってもらえるとありがたいです (2018年1月27日 1時) (レス) id: 89164110a3 (このIDを非表示/違反報告)
すみれ - 早く続き書いて！ (2018年1月26日 1時) (レス) id: 548b8d5423 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：歌和月 | 作成日時：2018年1月21日 17時
