それはやっぱり君でした【にのあい】 (ページ48)

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兄弟喧嘩ページ48

A：「………雅紀って…」

雅紀：「うん。」

至近距離で顔を見上げて思わず呟いた。

A：「…距離感、おかしい…」

雅紀：「距離感？？」

雅紀が目を丸くしてそう言うと背後からカズの声が聞こえた。

和也：「おかしい。」

A：「！！！」

驚いて振り返るとまた機嫌の悪いカズの顔。

雅紀：「あ、ニノおかえりー！」

和也：「聞いてたか？人の話。」

雅紀：「距離感？」

和也：「距離感！！」

バス！と雅紀たちに来てたダイレクトメールを雅紀の顔に放り投げた。

雅紀：「痛いなぁー！」

和也：「うるさいよ。」

雅紀：「あ、言ったな？俺の作った特製カレーやんないよ～ん！」

得意げに言う雅紀にカズは私に目配せして来た。

A：「あ、雅紀と話し合ってね？不経済だから交代でご飯…作ろうかなって。」

和也：「…は？俺こいつの作った飯食うのヤダよ。」

雅紀：「あ！また言ったな？？じゃあ食べてみろ！俺の作ったカリィ一口食べてみろーーーー！！」

和也：「なにがカリィだ！」

2人でソファーの上で取っ組み合い。兄弟喧嘩か。

呆れて見てると遅れてリビングに美羽ちゃんが顔を出して、

美羽：「もうなんなの？うるさいなぁー」

A：「美羽ちゃん………。」

美羽：「あ、Aただいまー♡」

なんだ。

やっぱり一緒に帰って来たんだ…。