それはやっぱり君でした【にのあい】 (ページ22)

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犬ページ22

和也：「なんか美羽の荷物の方が格段に多くね？」

美羽ちゃんの物であろう女の子女の子した家具やら小道具やらがやたら目に付く。

シンプルなのが好きそうな感じだけど意外に乙女なんだな。

美羽：「だって雅紀の持ってる家具全部黒ばっかなんだもん。私のと合わない！」

和也：「合うわけないだろーが、こんな…乙女の家具か。」

美羽：「はぁ？普通だろうが！」

何故かカズと美羽ちゃんが言い合いになってる横で、雅紀がカラカラ…窓を開けて息を吸い込んでいた。

A：「…どう？ここからの景色は？」

顔を覗き込むと雅紀はパッと笑って、

雅紀：「景色が違うだけでこんなにも違うんだね？ひとり暮らしを始めた時も思ったけど、新鮮！」

まるで子供みたい。

A：「犬でも買ったら？」

雅紀：「え？なんで？？」

A：「なんか…雅紀は一軒家って言ったら犬ってイメージ。」

雅紀：「なんだよそれー！！確かに動物は好きだけど！」

ヒャハハ！って笑い転げる。