それはやっぱり君でした【にのあい】 (ページ31)

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今の気持ち（side美羽）ページ31

カタン。

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喉が渇いてキッチンに行くとカウンターの灯りがついてて和也が座ってて、

和也：「…よぅ、酔っ払い。」

ペットボトルの水を飲みながら持ってない方の片手を上げる。

美羽：「…言わないでよ、反省してるんだから。」

バツが悪ように肩をすくめると「水？それともまだ飲み足りない？」なんて言うから、

美羽：「ちょっとぉー！人を呑んだくれみたいに！」

和也：「違うの？」

美羽：「違うわ！」

言いながら冷蔵庫から水を取り出すと和也の隣に腰かけた。

和也：「あんなに飲むなんて思わなかった。」

美羽：「ふふっ、新入社員歓迎会の時は控えてたから。週末は大抵雅紀とあんなもんよ。」

和也：「………ふーん。仲良しじゃん。」

美羽：「そっちもね？」

お互い顔を見合わせて、笑う。

まだ酔いが冷めてなくって身体が少しダルい。水を一口飲むとふぅ、と息を吐いた。

美羽：「………ずっと和也が幸せならいいなって思ってた。」

和也：「…なに、それ(笑)」

美羽：「ん？会社で再会した時は随分変わったなぁって思ったけど。表情も優しくなったし、Aちゃんといる和也が幸せそうで微笑ましくって、」

和也：「………。」

美羽：「ずっと………見ていたいなぁって思ったの。」

今の正直な気持ちを和也に打ち明けた。