それはやっぱり君でした【にのあい】 (ページ14)

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まさかページ14

2人は中に入るなり、

雅紀：「おぉ！」

美羽：「中も広い！」

キャッキャはしゃいでて、キョロキョロ辺りを見回してた。

雅紀：「…彼氏は？」

ふと思い出したように雅紀が言う。

A：「あ、もうすぐ来るよ。昨日仕事がトラブってて帰ったの朝だったからついさっき起きたの。」

雅紀：「マジ？来て良かった？」

美羽：「ごめんなさい、そんな日に…」

A：「全然。仮眠取って来たみたいだし、あ…来たカズ！」

リビングのドアがゆっくり開いて、ただ乾かしただけの無造作ヘアのカズが中に入って来た。

美羽：「あ…初めまし、」

言いかけた美羽さんの声が止まる。

え？

雅紀：「美羽？」

カズに視線を向けるとカズも眼を見開いて美羽さんを見ていた。

和也：「………美羽、」

美羽：「え？なんで？なんで和也がここにいるの。」

瞬間。

こないだ一瞬よぎった『まさか』が、脳裏に浮かんだ。

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飯島美羽。

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カズの元カノ、だ。