素晴らしき嘘2 (ページ9)

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支度を済ませると玄関でヒールを履く。

すると和也が玄関先までやって来る気配を感じた。

A：「………。」

和也：「…帰って来んの、待ってるよ。」

A：「大学…行きなさいよ。」

和也：「行くけど午後から夕方までだし。」

A：「うん…」

和也：「待ってる。」

A：「………。」

顔を見れないでいると頭上でふぅ…って溜息が聞こえた。

それから肩に和也の手が乗ったかと思ったら、

A：「………！」

いきなりまた軽くチュッとキスをされた。

A：「ちょっと！//////」

和也は悪戯っぽく笑うと「こっち見ないからさ。」って。

A：「い、行ってきます！」

和也：「はい、行ってらっしゃい(笑)」

バン！！！

勢いよくドアを閉めると思わずバックを両手に抱えてその場に座り込んでしまった。

なんなの、この急展開。

ついこの間まで後輩としか見られてなかった先輩に告白されたり。

弟だと思ってた和也から告白されたり。

A：「頭がついてかない…」

どうしよう、駅で智くんに会うかな。

なんだか会うのが………怖い。