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なんだかもう脚までガクガク震えてきた。
なんとか和也の横をすり抜けると洗面所出ようとしたら前によろけるから、
咄嗟に和也の腕が伸びて背後から抱え込まれる。
A：「………っ、」
そのままギュッて抱きしめられた。
.
.
.
ねぇ、待ってよ。
整理つかないんだから。
昨日の朝まで私の中で和也は『家族』だったのに。
.
.
.
A：「…離して…」
やっとの事でそう言うと更に回された腕に力が入った。
和也：「ヤダ。」
A：「………お願い。」
涙が止まらない。
なんでこんなに泣けるんだろう。
和也：「…なんで泣くんだよ。」
A：「わ、わかんな…」
和也：「………泣くなよ………。」
耳元で和也の低くて甘い声。
A：「………。」
今まで私なんてゴミみたいな扱いしかしてこなかったくせに。
それが自分の気持ちを隠すためにしてたんだって思ったらなんだか胸が苦しくなった。
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作者名：＊まぁ＊ | 作成日時：2020年5月20日 15時
