素晴らしき嘘2 (ページ27)

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A：「智くん？」

焦って思わず大声。

A：「住む？ここに？」

智：「だって見たところ部屋余ってるし………」

和也：「………。」

A：「そりゃ、余ってるけども！酔ってる？智くん！？」

智：「酔って………少し。」

和也：「………あのさぁ、」

和也も缶ビールを飲みながら、

和也：「みすみす恋敵をなんでウチに住まわせなきゃなんないわけ？おっさん社会人でしょ？大人だよね？」

智：「大人…まぁ、君よりは。」

和也：「自分がどれだけ無茶苦茶なこと言ってるか分かってる？そもそも俺になんのメリットがあんのさ。」

智：「………ない。あ、でも家事全般はできるよ？」

和也：「そんなん困ってないし。俺だって一通りできる。」

智：「逃げる気か！」

和也：「は？」

智：「君がAをどれだけ思い続けてきたか知らないよ。弟としての苦悩もきっとあっただろうさ。でも好きになるのに長さなんて関係ないだろ。」

和也：「………はぁ、」

待って待って。

智くん、一体なにが言いたいの？

ああ、全ての元凶がこの缶ビールのような気がしてきた！取り上げちゃおうかな！

智：「選ぶのはAだ。だけどそのためにはフェアにベストな環境で勝負したい！」

A：「あ、あの………」

また私を置いてきぼりにしてる！智くん！