* .。+*＊。.**+夜空の手紙* .。+*＊。.**..+ (ページ24)

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酔い覚ましページ24

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カララン…

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店に入るとちょうど人のいない時間帯で。

雅紀くんの優しくて心地よい声が店内に響く。

雅紀：「…なんて顔してんの…」

A：「………え？私………？」

思わず両手で頬を包む。

A：「2日酔い…かな？(笑)」

雅紀：「………。」

A：「あんなに飲んだの久しぶり。酔い冷ましに美味しい珈琲ちょうだい？」

雅紀：「………おいで。」

なんか言いたげな雅紀くんだったけど、スッと笑顔に戻ると手招きしてくれた。

顔見ただけで癒される。私はカウンターにテテテって駆け寄った。

A：「やっぱ2日酔いには雅紀くんの笑顔だよね。」

雅紀：「なにそれ(笑)」

A：「ブラックより効くよー、ふふふ。」

雅紀：「はい、おしぼり。」

雅紀くんからおしぼりを受け取るとオヤジみたいに顔にくっ付ける。

グレープフルーツのアロマのいい香り。

A：「ふーーーーー………」

雅紀：「大丈夫？」

A：「うん、チャンポンはもうだめだなぁ………歳かな？」

雅紀：「なに言ってんの。ニノは？おでかけ？」

A：「さぁ………彼女のとこじゃないかな。聞いてよ？さっきね？たまたまテレビ付けたら和也が出てさぁ！」

雅紀：「………。」

A：「美容業界の特集みたいなの、数分だったんだけど。インタビューとか受けちゃっててさぁ…」

雅紀くんは湯気の向こう。微笑みながら私の話を黙って聞いていてくれる。

雅紀：「Aちゃん…」

気が付いたら。

手の甲に涙がポタポタ落ちていた。