子供8人 ページ9
貴方side
「えっと、そうじゃなくって……」
モゴモゴとしていると、パッと虎杖が立った。
「あ、五条先生!」
(五条?!)
どう考えてもあの五条だろう。
嫌だ。会いたくない。凄く会いたくない。
「出張から帰って来たんですね」
伏黒も振り返る。
「やぁ皆。そうそう。全くあの程度の任務僕にやらせるな、って」
背筋をボキボキ鳴らしながら近付いて来る。
待って私を殺しに掛かる準備運動にしか聞こえないんだが。
「あれ、その子誰ぇ?」
私はキュッと虎杖の後ろへ回る。
五条の六眼でよく見られたらお終いだ。
私は術式ではなく呪力を呪符に流し込む方だし、呪符呪法なんて割と多いから術式見られてもバレないけどさ……。
「も、もしかして……」
え? まさか気付いた?!
「悠仁の隠し子?!」
「「「「……はぁ?!」」」」
五条がズカズカと虎杖の方へ向かう。
待って釘崎隠れさせて。
「はいこっちおいで」
釘崎に抱っこされて逃げる。
その前を虎杖と伏黒が守る。
何だこれ?
守り方完全にse○omじゃん。
いや私に好都合だから良いんだけど。
「変態教師! 虎杖の隠し子なんかじゃないわよ! 任務先で怪我してたの! ほら、あんたのせいでこんな怯えちゃって……」
そうですけどそうじゃないんです。
「あぁ、ホントだ。可愛いー」
「は?」
気付くと、私は鉄壁の守りを越えていつの間にか五条の腕の中にいた。
嫌だ。
嫌だって。
まだ殺されたくないんだよ。
『常……悟はこっちにいるから逃げて……』
まだ、まだ、まだ……。
「い、嫌ぁ……」
「え?」
「ほら、五条先生嫌われているじゃないですか? 返して下さい」
伸ばされた手により、伏黒の腕の中に行く。
(あーあっぶね、死ぬかと思ったわー)
「てかその子28歳だよ」
「「「え?」」」
何でお前は知ってんだよ。
教師だからか。
そっか(自己解決)。
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作者名:陽毬 | 作成日時:2021年4月1日 16時