子供7人 ページ8
貴方side
「1日1歳戻る?」
「そうだ」
今朝、目覚めると昨日より身長が数cm伸びていた。
成長していたのだ。
成長痛が無いだけありがたい。
硝子に相談した所、先程のように言われた訳だが……。
(これ一気に戻るシステムじゃないんだ)
「28歳なら、昨日小学1年生位、と言ったから、完全に戻るのは丁度3週間だな」
つまり、1週間後には14歳位。
なら、もう殆ど顔が高専の時と一緒じゃないか。
(不味いなこれ……)
今日からマスクしよ。
バレるかの緊張で挙動不審に廊下を歩いていると、前から両面宿儺の器の虎杖、両面宿儺に好かれた禪院家の分家の伏黒、紅一点の釘崎が歩いて来ていた。
「あ! 昨日の!」
「いや、昨日の子より少し成長してないかしら?」
「数cm伸びて……」
まさか、私を助けたのは彼ら?
まぁ彼らとは1度も会った事が無かったから良いが。
……となると、2年生は不味い。
百鬼夜行を起こした際に対峙した高専生がいた気がする。
「あ、えっと、昨日はありがとうございました」
「ええ、大丈夫よー。よく彼処まで粘ったねー」
釘崎が私の頭をポンポンと撫でる。
あ、これ私の情報が回ってないパターンだ。
「えっと……」
「俺、虎杖 悠仁! 仲良くしような」
虎杖が私の目線に合うまで屈む。
違うそうじゃない。
頼むから私の話を聞いてくれ。
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作者名:陽毬 | 作成日時:2021年4月1日 16時