検索窓
今日:8 hit、昨日:3 hit、合計:4,356 hit

子供19人 ページ20

貴方side

「派手にやったねぇ」

 朝焼けの中、いつもとは異なり、硝子が煙草をふかしながら出迎えた。



「……まぁね」

 頬についたかつての仲間の血を拭う。



 中身は違っても、五条は夏油をもう2回も殺した事になる。
 そりゃあ、いつもの28歳児のテンションにはならない訳だ。



「珍しいね。硝子がお出迎えなんて」
「まぁね。お出迎えは私だけじゃないよ。お客様だよ。最悪な、な」

 硝子の後ろにはズラリとスーツ姿面々が並ぶ。



(ハハッ、何となく気付いたよ)



「顔認証。結果:同一人物でるある事ほぼ間違い無し……だってさ」

 硝子からプリントを受け取り、見てみる。



 顔認証だなんて面倒臭い事をしなくたって、私が自首すれば上層部は一気に殺しに掛かるのに。



 恐らく私の写っていた写真と、今の顔隠し撮りされた物で合わせたのだろう。



 10年前、写真嫌いの私が1度だけ写った写真があった気がする。





 何て事無い平日だった。



『傑、何するんだよ。写真なんてどうでも良いだろ? 彼女と2人で撮れよ』

 五条は夏油から背を向け、ムスーッとしている。



 ……私に親友取られちゃったの、悔しいのか。



『そんなに彼女が出来たのに嫉妬しているのかい? 悟ならすぐに出来るさ』
『そうじゃなくて! いやまぁそうなんだけどよ……』

 五条はモゴモゴ言いながら机にダラリと寝る。



『ほらほら硝子も写ろ?』
『早くしろよー』

 硝子はとっとと諦めたようだ。



『ほら、五条』
『……はいはい、早k(『ハイチーズ』オイッ!』



 私と夏油が離反する前日の、よく晴れた日だった。

子供20人→←子供18人



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 8.9/10 (10 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
3人がお気に入り
設定タグ:呪術廻戦   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:陽毬 | 作成日時:2021年4月1日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。