記念撮影 ページ13
一通り観光も終わり、お目当ての可愛い小物屋さんで、かすちゃんとお揃いのキーホルダーを買えた私は、既にこの旅行に満足していた。
「あー、美味しいものも食べられたし、色々買えたし、楽しかった!」
満足そうに話す私を横目に、よしりんが言った。
「ほんと、すごい食べっぷりでしたよね。Aさんって、結構食べるんですね。」
「いや、嫌味にしか聞こえないから!w
あ、そうだ。私まだやりたいことあったの。」
「どっか行きたいとこあるんですか?」
ラファさんが尋ねる。
「そ!『2人』がね、!」
そう言って、かすちゃんとよしりんの背中を思い切り押した。
「わわっ!て、ちょっとAさん!?」
「何するんですか!w」
押された2人をパシャリ。と記念撮影。
実はそこは、恋人同士で写真に映るともっと仲が深まり、男女で映るとその2人が結ばれるという噂の流れる、隠れた名スポットの場所だった。
(ホテルのロビーのポスターに書いてあるのを偶然見つけて、チェックしておいた私を褒めて!)
そんなことなど知らないふたりは、驚いて、怒っていた。
「急になんですか!」
「ビックリしましたよ!」
「まぁまぁ、そんなに怒らないでよ、2人の写真も撮っておこっかなって思ってたの!」
「いや、それなら普通に言えばいいじゃないですか!w」
「ほんとにごめんて!」
これで、2人の仲がもっと縮まるといいなぁ。
そんなことを考えていた。
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作者名:ふぃゆ(fwiyu) | 作成日時:2017年8月18日 15時