いきなりの…!? ページ2
がやがや…
ガタンっ…
「うぅん…」
周りの騒がしい音に目をこする。
重いまぶたを開くと、そこには見慣れた面々がいた。
ラファさんに、禁断ボーイズのいっくんと田中さん。オッドアイのよしりんとかすちゃんに、まえっさん。
そして隣には、ヒカルがいた。
「えっ…」
でも、この場所は…?
ネクステのみんなが周りにいるけど、ここがどこだか全くわからない。
「えっ、えぇ…」
私が隣で戸惑っていると、ヒカルが顔を覗き込んで言った。
「なんや、A起きたか?」
「え?う、うん…」
まだ戸惑っている私を見て、ヒカルが言った。
「あー…すまんな、急に。あれや。今な、みんなで大阪に旅行来てんねん。車でな。今は高速乗って、大阪に向かってるとこやねんけどな。」
ヒカルが一つ一つ説明してくれているけど…私の頭はまだ混乱している。
「だ、だって、私ヒカルの家で寝てて…」
「それなんやけどな。まえっさんの友達がデパートかどっかのくじの抽選で、大阪の旅行が当たったらしいんよ。それの期限が今日まででな、急いでメンバー集めてきたんよ。
Aは寝とったからなぁ…説明不足になってしもたなぁ。」
すまん、と私の頭を撫でるヒカル。
色々説明されて、だんだんと理解してきた。
「えっ、じゃあ私は寝たまま連れてこられたってこと!?」
「お、起きたんか?」
思わず大きな声を出した私のほうを、前の席に座っていたいっくんが振り向いた。
「せや、ヒカルさんがめっちゃ一生懸命起こしとってんけどA全然起きんかったからなぁ。」
「あん時は大変だったわぁ…A、一回寝たらなかなか起きんもんな。あ、荷物の用意はかすちゃんがしてくれたんやで。」
ヒカルも呆れた声でこたえた。
「ほんと、ここまで来るのに色々大変でしたよー」
笑いながら答えるかすちゃん。
「ヒカルさんがお姫様抱っこしながら車に連れてきた時はビックリしましたよw」
その隣のよしりんも、苦笑いをしている。
「そこまでは言わんでええわw
まぁとにかく、今日は楽しもうや。」
よしりんの言葉に顔が熱くなったのが分かった。
(えっえっ、お姫様抱っこって…全然気づかなかった…!)
1人で驚いていると、助手席に座っていたラファエルが答えた。
「ほんと、全く起きなかったからね…w
あんな騒がしい中、よくここまで寝てられたよなぁ。」
そんな話をしていると、あっという間に大阪についた。
83人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ふぃゆ(fwiyu) | 作成日時:2017年8月18日 15時