blu di inverno. ( 2 )

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-岩side-









最終日の隆二さん。

やけに周りを気にしてて、ひとりひとりの気持ちの変化とかに気付いてる感じがした。




隆二さん自身の気持ちにも。









岩「Aさん、楽しかったですか？」




「うん、すっごく楽しかった！色々とありがとね、岩ちゃん。」




岩「いいえー。Aさんが楽しんでくれるなら、俺はいつでも頑張ります！」




「ありがとう(笑)可愛い後輩もってよかったー。」









Aさんが俺のことを、後輩としてしか見てないってはわかってる。


でも.........









岩「後輩じゃなくて、男として見れませんか？俺のこと。」




「......え？」









豆鉄砲食らったような......そんな驚いた顔。









岩「俺は好きっすよ、Aさんのこと。できれば付き合えたらなーって。」




「え、いや、私は......」




岩「臣さんでしょ？すぐにとは言いません。だけど、男として見てくれませんか？」




「岩ちゃん.........」









どうしよう。って悩んだ顔をして、どう答えていいのか分からないんだろうなぁ。









岩「ま、そうゆうことなんで。家、着きましたよ。」




「あぁ、うん。」




岩「返事はまだいいです。これから遠慮なくいくんで！じゃ、また遊びましょ。」









今はまだ勝てない。









これからは先輩後輩じゃなく、高校生がこんな言い方したらあれかもだけど、男と女として接していきますからね。









それにしても.........









岩「......今日言うつもりなかったんだけどなー。」









.









本当はまだ、言わないでおこうと思っていたけれど、隆二さんが自分の気持ちに気付いたこと、そして臣さんの態度。









そして臣さんへ向けるAさんの目や態度。









この旅行で気付いたことが多すぎる。









今日言っておかないと、置いていかれる気がした。


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