blu di inverno. ( 2 )

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-岩side-









岩「Aさーん、代わりますよ？」




「いいよいいよ、焼くの楽しいし！」




岩「さすがに後輩が何もしないってのは、気遣いますって。」





「んー、じゃぁ。ちょっとだけ代わろっか！」









"本当はAさんと２人で"そう思うけれど、ここはまず周りから......









岩「臣さんって、レイナさんと付き合ってるんですよね？」




『あぁ、うん。そうだけど？』




岩「レイナさんのとこ行かなくていいんですか？」




『健ちゃんたちと楽しそうだし、いいんじゃねぇの？』




岩「だから、Aの隣にずっといるんすね。レイナさんにヤキモチ妬かれますよ？」









......まぁ、反応的に図星かな？









岩「彼女さんのこと大切にしないと！ね、隆二さん。」




隆「あぁ。まぁでも元々仲いいグループだったし。」









まぁ、そうだけど。









気が付けば、Aさんの隣にいるのは臣さんで、その光景を目で追う隆二さん。









と、レイナさん。









『......なぁ、岩ちゃん。』




岩「はい？」




『Aのこと、どう思ってんの？』









まさかここでこの質問をされるとは思っていなくて、ちょっと動揺してしまった。









岩「どうって......んー、頼れる先輩です。」




『最近よくいるよな、Aと。』




岩「可愛がってもらってるんで。」




『......好きなんじゃねぇの、Aのこと。』









隣から少し圧のかかった質問と、目の前から疑問に満ちた目線。









ここで隠すのも、なんだし......









岩「好きっすよ。だから、最近は誘ったりして、アプローチ中です。」









.









素直に答えると、"まじで？"と驚いている隆二さんと、









敵意剥き出しの、臣さんからの視線。









......俺、負けないですから。


.

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