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夏恋「後は、臣くんでしょ?」



「でも知らなかったんだよ、私が好きなの。」



夏恋「でも、ズルいなーって思うけどね。ハッキリしない思わせぶり的な?」









そう言われて思い出した、あの日の出来事。









黒染めをした日のことを、夏恋に話した。







うんうん、と相槌を打ってくれたり、時には共感してくれたり。

意味がわからないと言われたり。









夏恋「うん、やっぱり。そういうとこだよ。」




「ハッキリしない思わせぶり?」




夏恋「だってさ、ちょっとは期待したでしょ?」




「......まぁ。」




夏恋「しかもその時には、付き合ってたんだよ?彼女いる人がする事じゃないよ。」









言われてみればそうかも。









もしも、彼氏が友達だからといって、女の子にそんな事をしていたら嫌だ。









「でもさ......好きなんだよね。」




夏恋「まぁ、こればっかりはね。」




「でもバレたよね、絶対。」




夏恋「多分ね。だって普通、あそこまで怒んないもん。」




「あぁーーーー。どうしよ!」




夏恋「このまま黙っててもいいし。この際だから、気持ち伝えてもいいし。ただ、後悔だけはダメだよ。」









.









チャイムが鳴り、教室に戻る途中で隆二に会った。









先行ってるね。と先に教室へと戻る夏恋を見送り、









隆「大丈夫?」




「ごめんね、感情的になって。」




隆「それは仕方ねぇだろ。でも、どうすんの?」




「何を?」




隆「レイナと。もう話さねぇの?」




「......もう、私から行く事じゃないでしょ。」




隆「そうだけど......。臣は?」




「わかんない。でも気付かれたよね。」




隆「......とりあえず、ELLYも健ちゃんも心配してたから。あ、本鈴鳴ったし戻ろ。」




「2人に心配かけてごめんねって言ってて。じゃ。」









右の拳を摩る隆二。


それだけで何があったのか、なんとなくわかる。









その仕草を見てられなくて、急いで教室へと戻った。









机に伏せて目を瞑ると思い出す。









昼休みに見せた臣の表情。









なんだか、悲しそうに見えた。


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kaomi(プロフ) - お忙しいとは思いますが楽しみにまってます!けど無理はしないでくださいね。 (2019年5月5日 1時) (レス) id: f248c983cc (このIDを非表示/違反報告)
まなみん(プロフ) - 更新楽しみに待ってます。 (2017年6月13日 9時) (レス) id: f947904da3 (このIDを非表示/違反報告)
まーちゃん - 更新してくださるの待ってます! (2017年6月5日 22時) (レス) id: 0bb7ebdf1b (このIDを非表示/違反報告)
@ひかるん(プロフ) - うわぁ、、、私的には臣とくっついてほしくてたまらない!!www最高です! (2017年4月28日 4時) (レス) id: 5c05dca3bb (このIDを非表示/違反報告)
わか(プロフ) - 青葉さん» 青葉さん、コメントありがとうございます☆ムズキュン!!!そう言ってもらえて嬉しいです(^^)これからも、よろしくお願いします! (2017年4月24日 23時) (レス) id: 412ede7606 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:わか | 作成日時:2017年4月12日 23時

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