One more time (２)

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「あぁ、もう着いちゃう.........。」









結局、いい言い訳が見つからないまま

重い足取りで知らされたお店へと向かう。









お待ちですよ。と、店員さんの声に

どんな顔して会えばいいのか個室の扉が開く寸前まで考えた。









まぁ、それも無駄だったけど.........









『おつかれ。』




「お疲れ様です。」









ほら、ぎこちない空気。





作り笑いすらできない私は相当なダメージを食らってるんだと

改めて実感した。









『何頼む？』









いつもと変わらない臣くんに、ちょっとイラッとした。









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外から聞こえる賑やかな声を跳ね返すような

無言に等しいこの思い空気。









『またハードスケジュールだよな。』




「うん。」




『あ、これ上手いから食ってみ？』




「それ、さっき食べた。美味しいね。」




『ほら、これは？』




「うん。」







『..................。』




「..................。」









続かない会話の中で必死な臣くんを

適当に遇ってしまう。








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『......俺、何かした？』









臣くんがそう切り出したのは、私の家に着く寸前だった。

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