One more time (２)

82 ページ32

.









モゾモゾと動く振動と触れるものに

目が覚めた。









「.........朝っぱらから何してんの。」




『大丈夫、昨日もしたじゃん。｣









何が大丈夫だ！









昨日はあのまま流されたというか

正直になったというか

あれよあれよと脱がされてるいく服を横目に

一線を越えてしまった。









で、また朝からしようとしてる、この人。









「だから、何してんの！」




『触ってんの！』




「もう、ほんと。恥ずかしいから.........」




『昨日全部見たし。』




「だからだよ！！！」









昨日のことを思い出すだけで頭から湯気が出そう。









付き合ってもないのに一線を越えるのは

大人にとっては当たり前ですか？






私にとっては当たり前ではございません。









昨日の臣くんはたしかにいつもと違って

弱くて、甘くて、たまらなく愛おしかった。









だからってわけじゃないけど、

好きだからこそいいと思えた部分あって









もしかしたらこのまま付き合えるんじゃないかって

欲しい言葉を期待したりもした。









だから後悔なんて一つもしてないけど

起きてこの状況はやっぱりおかしい。









この関係ってなに？


.

83→←81

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す