One more time (２)

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-臣side-









『A、』




「あ、臣くん。お疲れさま。」




『ちょっと岩ちゃん、もっと寄って。』




岩「もー、狭いのに。俺向こう行きますよ！
A、またね。東京帰ったら約束だからね！」




「うん、わかった。」









そうだよな。

俺と飯行くのも岩ちゃんと飯行くのも

同じ意味で、何もない。









『岩ちゃんと飯でも行くの？』



「うん。前々から言ってたからね。」




『俺とは？行ってくんねぇの？』




「行くよ？でも岩ちゃんと先に約束したからね。」









ほら、優先されるのは俺でもなければ

岩ちゃん自身でもない。



あくまでも"先に約束をした"その理由だけで



Aの中にある俺の存在はこんなにも小さいんだと感じた。









「臣くん？疲れてる？」




『何が？』




「いや、なんとなく......」




『別に。いつも通りだけど。』









そう考えれば考えるほど、１人でイライラして

八つ当たりで冷たくしてしまう。









言葉にするって決めたくせに、これかよ。









「今日、かっこよかったよ。」




『へ？』









思いもしなかったAからの言葉に

まぬけな声が出た。

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